出版社内容情報
政治家秘書の青年が足繁く通う立ち呑み屋。目当ては店を一人で切り盛りする女の子。しかしある日、怪しげな二人組が現れ……。
内容説明
藤堂旬一郎、28歳、国会議員秘書。あまりに多忙な日々に、青雲の志も忘れがち。そんな彼の心が安まるのは、永田町近くの立ち呑み酒屋で店主の小梅に逢うとき。だがある日、眼光鋭く、頬に傷を持つ“新店長”が現れた。この怪しい男のつくるつまみが滅法旨い!読めば読むほど腹が減る、文庫書き下ろしシリーズ第4作。
著者等紹介
福澤徹三[フクザワテツゾウ]
1962年福岡県北九州市生まれ。デザイナー、コピーライター、専門学校講師を経て、作家活動に入る。『すじぼり』(角川文庫)で第10回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小梅
178
シリーズ4作目。小梅という名前に親近感を覚えながら読みました(笑) 予想はしていたけど、角打ちにしては料理がどんどん豪華になってくる。 缶詰を使った料理は、やはりメモしまくりました。 今回は小梅がレシピを聞いてくれるからメモしやすかった😊 今日、あの夫妻が逮捕されたニュースを見て、議員に報告や議員からの指示がないのに秘書が勝手にやれる事って…やっぱり無いよね。トカゲの尻尾切り、身代わりになる秘書は可哀想だな。 2020/06/18
ナイスネイチャ
170
今回は政界。時期としてタイムリーな時に読みました。政治家も長くいれば民意が理解出来ない?スキャンダルの揉み消しや支援者、後援会、パーティー券など分かりやすい程語ってました。2017/10/29
mura_ユル活動
118
今回は政界。いつもの様に隠語・用語を駆使した、業界や法律の説明から始まる。主人公は議員秘書藤堂旬一郎。麹町近場の居酒屋チドリヤ酒店、目当ては小梅。そこへ柳刃と火野が酒の賄いを作る。汚いものと美味いもの、こわいものと美味いもののコンビネーションがこのシリーズのキモ。自炊党に巻舌党。今回はお酒中心の肴中心、手をピースして測る肉の焼き加減。柳刃が毎度一喝するシーンがある。「お前が貧しいのは、自分以外に原因を求めるからだ」。「実は・・・あの人」の所は、侠飯3の方が良かった。2019/09/10
at-sushi@進め進め魂ごと
118
男厨仕様な飯テロシリーズ第4弾。今回は政治家秘書お仕事小説に絡む柳刃&火野コンビ。角打ちが舞台とあって、手軽に作れそうなおつまみメニューの数々が呑兵衛中枢を刺激しまくる。気が付けば台所に調味料や酒の種類が増え、休肝日がなくなっていくという悪魔のような本。日本酒で作る常夜鍋とか、これからの季節ヤバいよ、ヤバすぎるよ +(0゚・∀・) + ワクテカ タイムリーに選挙前だけど、永田町では相も変わらずこんなドロドロすったもんだが繰り返されている模様┐(´ー`)┌2017/09/30
紫綺
109
第4弾でも面白い‼全然マンネリ感を感じさせない設定と小気味のいいテンポの良さ。特に気になったメニューは常夜鍋、ドリンクは白州のハイボール。冷凍庫でキンキンに冷やして頂きたい♪2017/11/08