出版社内容情報
老後を楽しく生きるための言葉を二百以上の作品から厳選した名言集。結婚、仕事、子育て、人間関係に悩む人にはとくに刺さります。「80だろうが、90だろうが屁とも思っておらぬ」と豪語する著者は、御年89歳。
人生を楽しく迎える気構えを表す珠玉の言葉を、200を越える作品の中から厳選した名言集。短くて、面白い。でも深くじっくり考えさせられる言葉ばかり集められています。
たとえば、「苦労は忘れてしまえば、元々ないのと一緒じゃ」「一人ぐらしの哀れな老人、という偏見に対抗するためにも、最新流行の洋服を身にまとい、きちんとしていなくてはいけない」「女と年寄りは金の要るもの、ましてや、女であって年寄り、という存在は、人一ばい金が要る。なんのために?プライドと自立を守るためである」「よく世間には若い人には負けぬ、と力んでいる老人がいるが、私は(負けたかて、エエやないか)と不思議である」「本当をいうと、グチを吐く人はまだ甘い環境なのである。ほんとうに、たいへんな場で生きている人は、グチも出ないのである」「手芸の妙手だろうと、実家のしつけが上等だろうと、学歴があろうと、財閥の娘だろうと、共に楽しむ相棒としては、いっしょにいて楽しいか苦痛か、の分類しかない」「昔のことをいうてもエエが、昔のことで責めてはいかん」「誰や、女はかよわいもの、なんていう奴。たくましいでエ。すばやいでェ。しかもたのもしいでェ」
結婚、仕事、子育て、人間関係などに悩み苦しんでいるひとには、田辺さんの明るくユーモアにあふれ、深みのある言葉にハッとさせられるでしょう。年金をもらって楽しく生きるということが困難な時代を生きていく私たちを元気づけてくれる一冊です。
田辺 聖子[タナベ セイコ]
内容説明
「80だろうが、90だろうが屁とも思っておらぬ」と豪語するお聖さんも、御年89歳。人生を元気に楽しく生きるための珠玉の言葉を、200を越える作品の中から厳選した、短くて、面白くて、心の奥に響く言葉ばかりを集めました。年金をもらって楽しく生きるということが困難な時代を生きていく私たちを元気づけてくれるお言葉集。
目次
楽しく老いる
老婦人のプライドと自立
自立老人のススメ
古老の生き方
幸福を味わいつくす知恵
仕事を仕上げていく、ということ
人間関係の最高の文化
夫婦の糸をつなぐ
苦しみ、悲しみを乗り換える知恵
この道、ぬけられます
子育てに迷ったら
ひとりで生きてることを楽しむ
女はクサってはならぬ
老いに向うとき
老いてこそ上機嫌
著者等紹介
田辺聖子[タナベセイコ]
1928年大阪生まれ。樟蔭女子専門学校国文科卒。64年「感傷旅行(センチメンタル・ジャーニイ)」で芥川賞受賞。軽妙洒脱でユーモラスな小説を主体に歴史エッセイ、評論など幅広く活躍。87年「花衣ぬぐやまつわる…わが愛の杉田久女」で女流文学賞、93年「ひねくれ一茶」で吉川英治文学賞、94年菊池寛賞受賞。95年紫綬褒章受章。98年「道頓堀の雨に別れて以来なり」で泉鏡花文学賞、井原西鶴賞、99年読売文学賞受賞。2000年文化功労者。03年「姥ざかり花の旅笠―小田宅子の『東路日記』」で蓮如賞受賞。「田辺聖子全集」(全24巻・別巻1)の完結により、06年度朝日賞を受賞。08年文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
馨
ともこ
フッセル
ホキム