出版社内容情報
漢和辞典編集者が漢字に関する様々な“面白いこと”を詰め込んだ、おもちゃ箱のようなコラム集。読んで楽しくためになる百六十話。
円満字 二郎[エンマンジ ジロウ]
内容説明
「ピラフ」を漢字で表すと?「木枯らし1号」というのに、なぜ「春一番」?猫好きが高じて“肉球”を1文字で表す漢字を探してみたら…。そして何やらエロチックな妄想をかき立てる「嬲る」という漢字をたびたび使ったあの文豪とは!?漢和辞典編集者の“職業病”から生まれた、漢字に関する面白くて役に立つコラム160本。
目次
1 食べる漢字と飲む漢字
2 体育会系の漢字たち
3 漢字で見る愛のいろいろ
4 理数の国の漢字たち
5 漢和辞典的人生訓
6 ニュースの漢字、気になる漢字
7 季節はめぐり、漢字はうつろう
8 漢和辞典編集者の悩み
著者等紹介
円満字二郎[エンマンジジロウ]
1967年、兵庫県西宮市生まれ。大学卒業後、出版社で国語教科書や漢和辞典の担当編集者として働く。2008年、退職してフリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
212
漢和辞典編纂の大変さ。漢字にはその言葉の(意外な)意味だけでなく、成り立ち、歴史や文化的背景、変遷などありますからネタには事欠かないのでは無いかと思いました。でもそう簡単な話では無いですね。それでも見開き2頁に“ぴったり”に、厳選160の小ネタが。取り分け「鰥」気に入り過ぎてしまいました。魚編なのに「配偶者を亡くした男性の意」で、それだけでも胸熱。女性の場合は別の字が充てられていて「寡」なの。更に検索してみると、諺に「男鰥に蛆が湧き、女寡に花が咲く」ってあって。この扱いの差よ( ໊๑˃̶͈⌔˂̶͈)。2022/03/19
マッピー
18
書くのは正直面倒くさいけど、漢字を読むのはすごく好き。読み方、意味だけではなく、成り立ちというストーリーがあるのが素晴らしいと思う。さすが表意文字。表音文字ならこうはいかない。ただ、この本を病室のベッドで読んでいて、しみじみ年を感じてしまったのは、画数の多い似たような文字の違いがなかなか分からなくなっていたこと。目を近づけたり遠ざけたりしながら、間違い探しのように文字の違いを探す。…しんどい。漢字好きは若いうちの趣味なのかもしれない…なんてね。ところで著者の苗字、本名なんですってよ。素晴らしい。2019/08/28
もよ
16
文庫見開き2ページに、一つ一つの漢字にまつわる歴史・用例などの知識と、漢字全般にまつわるよもやま話を見事に結びつけて語られています。 まさに楽しく読める漢字ネタの宝庫! ただ、文章中に出てくる見慣れない漢字は老眼の身には見分けるのが大変でした。2017/05/19
Masa.H
8
豆知識・トリビア的にはそこそこ面白いんだけど、読みものとしてはそれほど面白くはなかったのが残念。 ページ数の制約が厳しいのかなあ?2018/07/08
てながあしなが
7
ひと漢字見開き2ページの漢字コラム。漢字オタクとしては、こういう本は最高である。これこそ漢字にドはまりしていた小学生のころに読んでたら、と思わせる。てか円満字先生の本を小学生の時に知ってたらなぁ…。なんで引っかからなかったんだろ…。2018/11/20
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