出版社内容情報
久慈屋の娘と手代の結婚報告に水戸に向かった小籐次一行。だが主人の座を狙っていた番頭が逆上し、思わぬ行動に出る。決定版第9弾!
佐伯 泰英[サエキ ヤスヒデ]
内容説明
ほの明かり久慈行灯の製作指南と、手代の浩介の婿入りが決まったことを報告するため、小籐次は久慈屋の面々と水戸に向け旅立った。だが密かに主の座を狙っていた古参の番頭・泉蔵が激しく反発し、一行を襲おうと画策する。一方、金座に押し込んだ賊が水戸街道に逃げ込んだという。たび重なる危難に小籐次はどう立ち向かうのか。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』をはじめ、滞在経験を活かしてスペインをテーマにした作品を発表。99年、時代小説に転向。「密命」シリーズを皮切りに次々と作品を発表して高い評価を受け、“文庫書き下ろし時代小説”という新たなジャンルを確立する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
95
今回は、また水戸藩への指導を兼ねて久慈屋の主人やその娘婿となる人物たちと旅に出ます。久慈屋の番頭が正体を現しますが、主人公の活躍で収まります。また江戸の金座から盗まれた金が、水戸藩の悪い連中とかかわりがありそれを取り戻し、水戸藩が幕府に貸しを作ります。これもまた主人公の活躍によりますが。2018/02/12
二分五厘
23
見つからずに一冊だけ読み飛ばしていたこの巻、ようやく読了。既にここから既読巻まで十年以上経っているのだなぁ、と駿太郎の幼さから実感。皆若いですね。まぁ一人だけ老いぼれとかぬかしてる爺様がいますが^^;竹藪蕎麦の息子問題にけりをつけた小藤次。ほの明かり久慈行灯の製作指南と、久慈屋手代・浩介の婿入り報告のために水戸へ旅立つ。しかしその一行の前に、逆恨みをつのらせた古参番頭や金座に押し込み強盗を働いた賊が立ちはだかる。水戸街道は春雷鳴り響きまくり、小藤次のねんねこはなかなかお洒落。2025/02/04
しらたまはなこ
5
相変わらず剣もお酒もお強い小籐次。 おりょうさん、何かありましたか?2017/09/29
jupiter68
3
なかなか九巻目となると書くこともなくなってくる。ストーリーを追うというよりも、ハラハラドキドキ感がなくなってくることからマンネリと安心感が混在する状況になることは事実だ。起承転結が見えなくなってきた。今後どのような終わり方をするのか。そんなことを考えて終了した。2025/01/02
ニッキー
3
おりょうとの間は進展しないまま小藤次は水戸へ。 久慈屋番頭の反乱があったり、金座の小判が盗まれたりと事件は盛り沢山。 可もなく不可もなく、一気に読めました。2017/01/11
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- 和書
- 知りたい射出成形