文春文庫
俺の遺言―幻の「週刊文春」世紀末コラム

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  • サイズ 文庫判/ページ数 358p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167907624
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

週刊文春名物連載から坪内祐三氏が厳選した55本を収録。世紀末ニホンを話題に筆が冴えるコラムは、今こそ読み直すべき雑文の王道。

坪内 祐三[ツボウチ ユウゾウ]

野坂 昭如[ノサカ アキユキ]

内容説明

“焼跡闇市派”として昭和の文壇に生きた作家は、名コラムニストの貌も併せ持つ。週刊誌を舞台に書き継いだ時評は、時代の核心を鋭く抉り出した。都知事選、キレる子供、憲法改正、宗教問題にマスコミ報道…。その指摘がいまも色あせない単行本未収録原稿を坪内祐三氏が厳選。これぞ時評コラムの金字塔!

目次

1(高速道路の耐用年数、創価学会への課税、新しい家系問題;国民年金の受給を前にして考えるわが老い ほか)
2(’96年八月三十日、ぼくはとうとうジジイになった;逢引中を写真誌に撮られた男はカメラマンを殴るべきだ ほか)
3(このまま原発計画を進めれば日本は江戸時代に逆戻り;昭和ヒトケタの愛国、あるいは哀国 ほか)
4(日本はアメリカの植民地である事をみんな認識しよう;青島にしろ野末にしろ都政の急務は「地震・水・ゴミ」だ ほか)
5(日本語の危機、少年法適用者の携帯電話を制限すべき;性に関するタブーはいずこ、いちゃつく男女に物申す ほか)

著者等紹介

野坂昭如[ノサカアキユキ]
1930(昭和5)年10月10日、鎌倉市に生まれる。旧制新潟高校を経て、早稲田大学文学部仏文科在学中からCMソングの作詞やコント作家、テレビの台本を書くなど、さまざまな仕事につく。63年「エロ事師たち」を発表、三島由紀夫や吉行淳之介に賞賛され流行作家となる。68年「火垂るの墓」「アメリカひじき」で直木賞を受賞。文壇の中心人物として長く活躍。97年「同心円」で吉川英治文学賞受賞。2002年「文壇」で泉鏡花賞受賞。2015年12月9日逝去。享年85

坪内祐三[ツボウチユウゾウ]
1958(昭和33)年生まれ。評論家。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モリータ

9
◆初出『週刊文春』連載のコラム「もういくつねると」、文庫版(本書)は2016年文春文庫刊。野坂の死後、同コラムから単行本化されていない末期(95年9月~99年4月)の3年分から編者がセレクトしたもの。◆昭和ヒト桁世代、その戦争との距離感や当時の世の中に対する責任を繰り返し述べる。これだけいろいろ放言していれば、中には危惧が当たった部分もあろう。正直、まとめて真面目に読むには堪えないし、安易に他者に「怒れ、暴れろ」という者は誰であれ信用できない。◆当時も文春は一通り読んでいたはずだが、コラムの記憶はない。2023/02/12

イコ

3
火垂るの墓の作家です、タレントとして記憶されている人もいるかもしれませんが、私にとっては超傑作の骨餓身峠死人葛の作家だ、世紀末辺りのコラムをまとめた本、コラムの最後に年月日が書いているので何となくあの時かーと分かるが、その時の記憶がない若い人たちには分かりにくそう、どちらかと言うと左寄りなのだろうけど、割と全方位に色々言っていてポジショントークになってない、今から振り返ると疑問に思うこともあるが、それはご愛嬌か、池田大作に触れるところは流石、コラムでも文体が変わらないのも流石、才能に溢れた人であった。2019/01/07

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