出版社内容情報
子連れの刺客を斃した小籐次は、約束通り遺された子・駿太郎を育てることに。だが駿太郎の出生には驚くべき秘密が―。緊迫の第7弾!
佐伯 泰英[サエキ ヤスヒデ]
内容説明
子連れの刺客、須藤平八郎を討ち果たし、約定によりその赤子、駿太郎を引き取ることになった赤目小籐次。長屋の隣人や久慈屋らに助けられ、また少々不安がられつつも“子育て”に励む小籐次だったが、そこに駿太郎の母親と称する者の影が見え隠れし始める…。日々駿太郎への父親としての情愛を育みつつある小籐次の決断は?
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
93
この巻では、主人公が赤ん坊に振り回されながらも、まわりの協力で何とか仕事も続けていけるような感じです。ただやはり事件は起きて、殺した相手の藩の重鎮(赤ん坊の母親の実家)がらみで話が続きます。実の母親も最後に親らしさを見せてくれます。2018/02/01
Taro Kenshin
8
もとはと言えば、この本を古本やで手にして、「あらら~シリーズ物だった」となり、御槍拝借を読みツボにはまった次第でござる。vol1から7に飛んでしまったけど、面白い!江戸の街がお掘りや川がいっぱいあったのは存じておったが、ここまで船で行き交っていたとは。新たな見聞がひろがり申したしだい。今回は、刺客の子どもを守りながらの活躍。これからの物語に深〜く関わってきそうなご様子。 さて、どうしようーvol2に戻るか、このまま8へ進むか? 2025/01/19
しらたまはなこ
5
周りの人の協力もあり、駿太郎を育てる小籐次。お酒も控えめ。寝不足の勝五郎には申し訳ないけど、赤ちゃんがいると明るくなるよね。駿太郎を預けた経緯は次巻かな?2017/09/07
あき
3
駿太郎可愛いの巻。さすが捨て子は町内で育てる江戸時代、母親がいなくてもなんとかなるもんなんだなあ。身につけた生計の業で仇討ちってのは、牧秀彦さんの一手指南ぽいなと思った。刺客との対決が仕事と子育ての合間の片手間風になっちゃってて、そろそろ追腹組も人材が尽きちゃったかな(笑)2021/08/19
jupiter68
2
またまた変な方向に話がそれていく感じがしている。「子連れ狼」のようなものなら、子どもに対する愛おしさ、かわいらしさなどを感じることができて、刺客である主人公も人間なんだということを思う。比較して本作はどうなんだろうか。まだ始まったばかりだから、今後の展開に期待するものだが、、、。なんてことを思ってしまう。2024/08/18