出版社内容情報
シドニー、麻布、銀座、奈良、京都、伊豆山と舞台を移して華やかに、時におそろしく展開される、有名建築家夫婦をめぐる人間模様。「秋色」とは、心の中にある秋景色のこと、である。
世界的に有名な建築家と京都の名家出身の二廻り年下の妻、この華麗なる夫婦の実態は……夫には三十年来の愛人がいる。常に控えめな妻は、シドニー行の機内で出会った奈良の老舗の二男坊に惹かれていく。シドニー、麻布、銀座、奈良、京都、伊豆山と舞台を移して、華やかに、かなしく、時におそろしく展開される人間模様と愛のかたち。
平岩 弓枝[ヒライワ ユミエ]
内容説明
「秋色」とは、「心の中にある秋景色のこと」である。世界的に著名な建築家をめぐる三人の女性。京都の名家出身で二廻り年下の妻、三十年来の愛人である銀座の高級クラブのママと大学生になるその娘。シドニー、麻布、銀座、奈良、京都、伊豆山と舞台を移し、華やかにそして哀しく展開される、三人三様の愛のかたちと駆け引き。
著者等紹介
平岩弓枝[ヒライワユミエ]
昭和7(1932)年、代々木八幡神社の一人娘として生れる。30年日本女子大国文科卒業後、小説家を志し戸川幸夫に師事。ついで長谷川伸主宰の新鷹会へ入会。34年7月「鏨師」で第41回直木賞を受賞。平成3年「花影の花」で第25回吉川英治文学賞受賞。10年、第46回菊池寛賞を受賞。16年、文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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