文春文庫
街場の文体論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167905804
  • NDC分類 801.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

内田樹さんが最後の講義で「どうしても伝えたかったこと」がつまった一冊は、「言語と文学」について熱く語りつくした集大成。

ウチダ先生最後の講義完全収録!

内田樹さんが最後の講義で「どうしても伝えたかったこと」がつまった一冊は、「言語と文学」について熱く語りつくした集大成。

内容説明

急激に変化する世の中で、開発しなければならない知的な力とは「生き延びるためのリテラシー」である―文体と言語について、どうしても伝えたかったことを教師生活最後の講義「クリエイティブ・ライティング」のなかで語り尽くす。文章を書く上で必要な「読み手に対する敬意と愛」が実践的にわかる一冊。

目次

言語にとって愛とは何か?
「言葉の檻」から「鉱脈」へ
電子書籍と少女マンガリテラシー
ソシュールとアナグラム
ストカスティックなプロセス
世界性と翻訳について
エクリチュールと文化資本
エクリチュールと自由
「宛て先」について
「生き延びるためのリテラシー」とテクスト
鏡像と共‐身体形成
意味と身体
クリシェと転がる檻
リーダビリティと地下室

著者等紹介

内田樹[ウチダタツル]
1950年、東京都生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学大学院博士課程中退。神戸女学院大学文学部名誉教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。2007年、『私家版・ユダヤ文化論』で第6回小林秀雄賞を受賞。『日本辺境論』で新書大賞2010を受賞。2011年、第3回伊丹十三賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かみぶくろ

110
この方の語り口はなぜかちょっと苦手なんだけど、内容はすこぶる充実していて面白い。「他者に届く言葉」とはなにかをテーマに、持ち前の博覧強記をもって多様な例を引きながら、情理を尽くして語るを実践している。「査定を求める言葉」や「自分を尊敬しろ」的な言葉が巷に横溢している昨今だからこそ、自分の魂から出てくるような言葉を語れ、という話は、若干抽象的であるものの、とても胸に響いた=他者に届く言葉だった。2017/10/14

harass

68
一度読みたかったこれがあるのを知り借りる。著者の大学最後の講義「クリエイティブ・ライティング」を収録。専門の現代思想を上手く説明しそこから応用していくのはさすがだと素直に感心する。やはりこの著者が受ける理由がよくわかり、「面白く、興味深く知的でためになる」気になれるのだが、個人的に求めているものとやや異なるので頭をひねる。著者最後の授業ということで、思い入れがあるようで、まあファンなら感激するのだろうなと想像。2017/06/11

佐島楓

66
講義録なので、とても読みやすい。電子辞書の不振の理由について書かれたところは目からうろこ。勉強の姿勢にあたっても反省するところ多々あり。2016/06/09

おさむ

48
内田センセイの神戸女学院大での最後の講義録。モノ書きとしてのプライドというか、意地みたいなものをひしひしと感じました。いかに読者の心にに物事を届けるか。それは永遠の命題なのかもしれません。解説にもありますが、ここまで濃密な授業を大学生は理解できるのだろうか?活字になっても難解なのに‥。アナグラムやエクリチュールなどお得意の分析や言い回しが頻出し、内田ファンには「極上の逸品」。最も印象的だった言葉は「身体を媒介させれば、難しい文章も理解が進む」。2017/08/24

金城 雅大(きんじょう まさひろ)

37
3年ぶりの再読。 この本を薦めた友人が読んでいたく感動し、その時の自分の正直な気持ちをぶつけた文章を書いていた。それを思い出し読み返すと、魂を揺さぶられるかのような熱い文章だった。 私もそんな文章を書きたい。2021/12/12

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