文春文庫<br> また次の春へ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 237p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167905651
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

同じ高校に合格したのに、浜で行方不明になった幼馴染み。彼の部屋を片付けられないお母さん――「あの日」からの鎮魂と祈りの七篇。

喪われた人、傷ついた土地。「あの日」の涙を抱いて生きる私たちの物語集。

「俺、高校に受かったら、本とか読もうっと」。幼馴染みの慎也は無事合格したのに、卒業式の午後、浜で行方不明になった。分厚い小説を貸してあげていたのに、読めないままだったかな。彼のお母さんは、まだ息子の部屋を片付けられずにいる(「しおり」)。突然の喪失を前に、迷いながら、泣きながら、一歩を踏み出す私たちの物語集。

内容説明

「俺、高校に受かったら、本とか読もうっと」。幼馴染みの慎也は無事合格したのに、卒業式の午後、浜で行方不明になった。分厚い小説を貸してあげていたのに、読めないままだったかな。彼のお母さんは、まだ息子の部屋を片付けられずにいる(「しおり」)。突然の喪失を前に、迷いながら、泣きながら、一歩を踏み出す私達の物語集。

著者等紹介

重松清[シゲマツキヨシ]
昭和38(1963)年、岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。出版社勤務を経て、フリーライターに。91年『ビフォア・ラン』で作家デビュー。99年『ナイフ』で第14回坪田譲治文学賞、『エイジ』で第12回山本周五郎賞を受賞。2001年『ビタミンF』で第124回直木賞受賞。10年『十字架』で第44回吉川英治文学賞、14年『ゼツメツ少年』で第68回毎日出版文化賞を受賞。ルポルタージュ、時評、評論など小説以外のジャンルでの執筆活動も高い評価を受けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

351
ちくしょぅ、重松のオッチャンめ、また読者を泣かそうとしとるな、そんな手には引っかかるか、と心を鬼にして読み始めた、、、。大震災周辺の短編集。どの作品もちゃんと取材をされて(著者あとがきより)よく書かれているんだが、やはり渦中の当事者以外がこういう作品を書いちゃうというのはどうなんだろう、という個人的な疑心が最後まで邪魔をした作品であった。2017/11/12

おしゃべりメガネ

226
【東日本大震災・あの日を忘れない】イベント参加で知った作品でしたが、読むことができて本当に良かったと思える素晴らしい短編集でした。なんといっても重松さんの作品ですから、ヒューマンもので失敗はあるわけがないと。そんな期待も軽々とクリアしてしまう希望に満ち溢れた殊宝の内容です。人々があの震災をどう受けとめ、そして今後の未来へどう語りついでいくのか、じっくりと考えさせられます。数えきれない人々がいいようのない喪失感にさいなまれ、そんな状況下でも前を向いて生きていこうとする姿に胸があつく、涙が止まりませんでした。2017/03/26

utinopoti27

142
あの3.11から8年。かけがえのない家族を、友人を、美しかった故郷を失った痛みは、たぶん生涯癒えることがないのだろう。だがそれでも・・。本作は、喪失の悲しみに耐え、必死に前を向く者たちの再生への祈りを綴る短編集だ。作者の描く世界は、常に現実的で身につまされる一方で、対象に向けた優しい眼差しの仄かな暖かさが胸に染み渡る。時間軸と比喩表現を巧みに操る「言葉の魔術師」重松清が紡ぎあげる7つの物語は、厳しい冬を乗り越える体験があるからこその、春を迎える希望に満ちている。命のリレー、紡ぐ日常、そしてまた次の春へ。2019/11/04

future4227

135
ボロ泣きするほどではないけれど、読みながら目がウルウルしてくるような7つの短編。東日本大震災後の様々な人たちの複雑な心の内を実に見事に描いている。遠く離れた都会で、計画停電ぐらいの不便さしか経験していない自分には、被災者の気持ちなど到底想像が及ばない。いつまでも行方不明者のまま死亡届を出せずにいる遺族。3月以前の日付が載ってるカレンダーを欲しがる被災者。写真やDMなどに亡くなった方の生きていた証をたどる人たち。悲しみを乗り越えて希望を持って生きてほしい。「記念日」は今年、鎌倉女学院中で出題された。2022/10/27

じいじ

127
 読み始めて、すぐに歯切れのよい文章に飲み込まれた。あの悪夢のような 3.11 東日本大震災の発生の後、著者が壊滅の被災地を何度も訪ねて、思いの丈を綴った7短篇集。テレビで観た、あの津波の恐怖の場面が、改めて甦ってきて辛かった。幾度となく、本と一緒に目も閉じた。家族の命だけでなく、生存された人たちからも、取り返しのできない家族との想い出まで奪っていった惨い恐怖は、決して忘れてはならない、と心底から想う。重松氏の温かい心のこもった文章に感動し、再生に向かう人々の明るい未来を祈りたい。お薦めしたい感動作です。2017/08/09

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