出版社内容情報
後山の指令で、長いあいだ完全黙秘を続ける男を取り調べることになった大友。沈黙の背景には驚くべき過去が…大人気シリーズ第7弾。
完全黙秘の容疑者。その背景には何が?
後山の指令で、長く完全黙秘を続ける男を取り調べることになった大友。沈黙の背後には驚くべき過去が……大人気シリーズ第7弾。
内容説明
参事官の後山の指令で、完全黙秘を続ける連続窃盗犯の取り調べを行うことになった刑事総務課の大友鉄。その沈黙に手こずる中、めったに現場には来ないはずの後山と、事件担当の検事まで所轄に姿を現す。背後にはいったい何が?異色のシングルファーザー刑事の活躍を描き人気を博す「アナザーフェイス」シリーズ長編第七弾。
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2000年に『8年』で第13回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たっくん
160
妻奈緒を交通事故で亡くし一人息子優斗の子育てに奮闘する警視庁刑事総務課大友鉄巡査部長・・「明日から南大田署捜査本部に入ってください」後山参事官に命じられた大友は、完全黙秘を続ける連続窃盗事件の取り調べを行うことになった。「これは極めて重要な案件です」地検海老沢検事が現場にやってくる異例の事態、単純な事件の背後に何かある、大友の捜査二奔走する・・敦美も彼氏が気になり、後山参事官の去就に驚く、シリーズ第七弾、面白く読了した。2023/10/02
KAZOO
160
アナザーフェイスシリーズの第7作です。子供が中学生になって、年もたっていくわけです。若干いま裁判に入りつつある川崎の中学生殺害事件を思わせる内容があったりします。主人公も黙秘を続ける犯人に苦労するのですが、最後は・・・。楽しめたのですが、主人公をサポートしていた参事官もいなくなったり、検事の過去の犯罪もうやむやで終わり方が少し残念でした。2016/05/25
いつでも母さん
130
「警察は上意下達の世界なんだよ」それがわからぬ新人係長がいたか。その者も地方から出てきて苦労したと?三人集まれば自然に出来るカースト?ヒエラルキー?嗚呼、やだやだ・・今回の事件も優斗の友人の件もそこか。しかしなぁ。まさかの一件落着だったなぁ。あの検事がそう繋がっていたとは巧いオチだが、がっかり。それにも増してのがっかりは後山さ~ん(泣)いつか必ず皆で食事させてね、堂場さん。そろそろ鉄も次のステップだね。そして、敦美の相手は誰なの?気になるわぁ。今回、途中休憩も惜しく怒涛の一気読了だった。面白かった!2016/03/16
Tsuyoshi
79
シリーズ第7弾。後山の指令で完全黙秘を続ける連続窃盗事件の容疑者の取調に駆り出された大友。自供を得たものの、新たに供述した死体遺棄事件と2つの捜査に加わる事に。ラストに明らかになる検察官の捜査情報の漏洩も含め、すべて学生時代のグループ内での序列による支配関係が鍵となっていた。後山が退職してしまい大友の捜査一課への復帰はどういう道筋になる?優斗の友達の行く末も気になる。2017/11/29
ゆみねこ
73
優斗くん、中学生に。鉄さんの今回の仕事は、完全黙秘している連続窃盗犯の取り調べ。南品川署の玉城警部補、海老沢検事、神奈川県警とやっかいな相手と対峙しつつ、事件を解決してゆく。タイトルの意味、読後に納得です。敦美、格好良すぎる!2016/05/26