文春文庫<br> カウントダウン・メルトダウン〈上〉

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文春文庫
カウントダウン・メルトダウン〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 578p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167905361
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0195

出版社内容情報

福島第一原発事故の調査をプロデュ―スした著者。さらなる取材を敢行、明らかになった驚愕の真実とは。第44回大宅賞受賞作。

未曽有の原発事故が問う日本という国の形

福島第一原発事故の調査をプロデュ―スした著者。さらなる取材を敢行、明らかになった驚愕の真実とは。第44回大宅賞受賞作。

内容説明

2011年3月11日の大地震と津波の影響を受け起きた福島第一原発事故。戦後未曾有の危機の中、日米の両政府首脳、自衛隊・米軍、東京電力、そして現地の人々は何に直面し、どう動いたのか?政府や官庁から独立して事故を調査した「民間事故調」をプロデュースした著者が、あらたな取材で明らかにした「戦時」極限事態の背景!

目次

全交流電源喪失
保安院検査官はなぜ逃げたか
原子力緊急事態宣言
ベント
1号機水素爆発
住民避難
危機の霧
3号機水素爆発
運命の日
対策統合本部
自衛隊という「最後の砦」
放水

著者等紹介

船橋洋一[フナバシヨウイチ]
1944年北京生まれ。東京大学教養学部卒業。68年に朝日新聞社に入社。北京支局、ワシントン支局、アメリカ総局長などを経て、2007年から10年まで主筆を務めた。86年に外交・国際報道でボーン・上田記念賞を受賞。主な著書に『通貨烈烈』(吉野作造賞)『同盟漂流』(新潮学芸賞)『カウントダウン・メルトダウン』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。朝日新聞退社後は「一般財団法人日本再建イニシアティブ」を設立、福島原発事故独立検証委員会(「民間事故調」)をプロデュースし、事故調査・検証報告書を刊行した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

27
大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。首相や政府の対応に不満はあるが(政府や自衛隊は補佐役で実務は東電の為)、それ以上に東電社員が震災後真っ先に1F(福島第1原発)付近から避難していながら、地域自治体には連絡がされていない事に納得できない。雇用や電力不足の問題もあるだろうが、この絶体絶命の危機の書を読んで原発再稼働を勧めることはあり得ないと思う。経済の浮き沈みは当たり前。原発事故は国家の存亡を問う。下巻へ。2016/11/27

かんちゃん

20
1,000ページ超に及ぶノンフィクションだが、読む価値のある内容だ。感想は下巻にて。2016/03/05

まると

14
あの原発危機のさなかに、誰がどう動いたのか(あるいは動かなかったのか)を事細かに記録した骨太のノンフィクション。朝日の元主筆だけあってよく取材している。極限状態での要人の言動や人間模様が随所に見られて、とても面白い。あれほどの危機に際しても、身の安全と保身に走って無責任な行動をした人が、至る所にいたことが興味深い。ワースト3は、言わずもがなの東電と原子力安全・保安院、そしてヨウ素剤配布や住民避難で役割を果たせなかった福島県庁でしょう。特に、敵前逃亡した保安院は最悪です。その後の解体は当然の帰結といえます。2021/03/14

Salsaru

12
いま、読んでもあの頃の不安が蘇る。時系が前後して読みづらいところもあるが、よくこれかけたなという感想。メモ「最大の役目はこの場で物事を決めること」「リスク回避を決め込む文化」2017/04/09

Mihoko Inoue

5
3.11からの福島原発。あの日々本当は何が起きていたのか? 首相官邸を中心とした、この国を代表する人達は何を考えどんな行動をとっていたのか。緻密な取材を経て書かれた事実がすさまじい情報量で描かれる。その意味するところは果てしなく重い。ただテレビで流される情報に一喜一憂し、節電の他なにもできなかった日々を思い返しては、今改めて知る「事実」に心底恐怖を感じる。作者の船橋洋一さんは、朝日新聞社の北京支局他、アメリカ総局長などを経て、その後主筆をされていた方という。真実を表現する、その取材力に圧倒された。 2016/03/14

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