出版社内容情報
アダルトビデオこそ、??もう一つのクールジャパン?≠セ! 制作者たちの面白哀しいまでの情熱と創意工夫を徹底取材で描く異形の書。
世界を驚かせるニッポンのAV
アダルトビデオこそ、??もう一つのクールジャパン?≠セ! 制作者たちの面白哀しい情熱と創意工夫を徹底取材で明らかにした異形の書。
内容説明
世界が取材に来る70代のAV男優、戦火の旧ユーゴでナンパ旅を敢行、衆知を集めて製作した巨大電動バイブマシーン、爆発的ヒット作となった濡れ場が全くないAV…。世界に類を見ない深化を遂げたニッポンのAV。そのプロフェッショナル達に取材した異色ルポ。AVは時代を写す鏡。モザイクの向こうに、日本の「今」が見えてくる!
目次
第1章 BUKKAKEビデオ、世界を征く
第2章 自力歩行バイブロボットに賭ける人々
第3章 巨根を持った美女たち
第4章 AVは地球の辺境をめざす
第5章 格闘技とポルノは融合できるか?
第6章 微乳が映しだすデフレ時代
第7章 60代のAV女優、70代のAV男優
最終章 なぜモザイクはなくならないのか
著者等紹介
藤木TDC[フジキティーディーシー]
1962年生れ。フリーライター。映画・芸術史・AV評論、酒場ルポ、横丁・小路の歴史研究等のテーマを中心に執筆。2010~13年TBSラジオ「ニュース探究ラジオDig」パーソナリティを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オオトリちゃん
8
あれ?涙が…。胸の奥底から未知の感情が涌き出てくる。下半身からは膨大なエネルギーの奔流が(自重)ひっそりと時代の片隅から世界の趨勢を洞観し、陰ながら今日まで多くの人生に影響を与えてきた日本のAV。その壮絶なドラマに瞠目せずにはいられない。やはり全ては性欲という度し難いプリミティヴな欲望故かフロイト先生…。自動バイブロボットに血道を上げる奴はまだ可愛い。ユーゴスラビア内戦の只中で8ミリを使って売春婦を撮す阿呆までいるとかこの業界暗黒過ぎ(苦笑)未成年者のブルセラなんてレベルじゃねーぞ!需要…あるのよねぇ…。2015/12/08
ウェイランド
2
作り手達の異様な情熱が日本独特のAV産業を形作っている。それがクールかどうかはわからないけど日本の文化なのは間違いない。2016/01/14
羽子茉礼志
1
本書の内容のほとんどが自身の知らない世界の話で、日本のAVのジャンルの多様性には舌を巻いた。この作品を読むと、自分の性癖の凡庸さを理解させられる。2016/06/22
STR☆
1
理屈では説明出来ない何かに突き動かされ、道を求める者たち。こういった、道なき道を進む人たちがいるからこそ、後続は広くてきれいな製品を楽しむことが出来るのだなあ。2015/12/12
nur1202
0
規制のせいで日本の AV が、特殊なものになっているという考察については、頷けるものがありますね。 そもそも、いい大人なら隠すまでもなくわかっているものをいちいち隠すとか、そもそもインターネット見れば隠れてないものがいくらでも落ちているのにとか、日本の規制ってナニを考えているかわかりません。 映像表現としての規制を無くして、替わりに未成年の目に確実に触れないようにするってのが正しい方向性だと思うんですけどね。 2015/12/06
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- 和書
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