出版社内容情報
19世紀末パリ、若き日本人外交官コウヤは踊り子カミーユと激しい恋に落ちる。〈儀式〉を経て永遠の命を手にいれた二人は、激動の歴
物語の主人公ザマ・コウヤは若手外交官として19世紀末のパリに駐在していた。ある日キャバレーで、美しくて個性的な踊り子カミーユと出会い、日本に親が決めた許婚がいるにもかかわらず、激しい恋におちる。だが、その踊り子は、永遠に年をとらない女性だった――。
二人は彼女たちの世界の「儀式」で結婚して将来を誓い合い、不老不死の体で20世紀をある時は一緒に、また何度となくすれ違いながら生きていくことになる。
日本に強制的に帰らされ、許婚と結婚したコウヤ。時代がすぎて妻は年老い、娘も老いていくなか、限りない生を生きるコウヤは孤独を抱えながら愛を求めつづける。
20世紀の日本の栄光と衰退を時代背景に、「永遠」と「愛の本質」に作家が真摯に向き合い挑んだ、傑作長篇小説。
内容説明
1899年末のパリ、若き日本人外交官コウヤは踊り子カミーユと出会い、激しく惹かれ合う。結婚したいというコウヤに「“儀式”を通過すれば、君は私を永遠に愛することができるのよ」と彼女は囁く。終わりなき愛を生きる宿命を負った二人は、20世紀の世界の激動をどう乗り越えていくのか―著者会心の傑作長篇。
著者等紹介
辻仁成[ツジヒトナリ]
東京都生まれ。1989年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞。以後、作家・詩人・ミュージシャン・映画監督と幅広いジャンルで活躍している。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年「白仏」のフランス語翻訳版Le Bouddha blancで仏フェミナ賞・外国小説賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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