出版社内容情報
大人気シリーズ、ますます快調の第3弾!
夫婦の披露目をし新しい暮らしを始めた小籐次。一家揃って身延山久遠寺への代参を引き受けるが何者かが一行を付け狙う。好調第3弾!
内容説明
近ごろ呆けの進んだ新兵衛が妙な間合いで「南無妙法蓮華経」のお題目を唱えるため、みんなは困り果てていた。身延山久遠寺に詣でたことがあり、それを思い出しているらしい。どうにかしようと、孫のお夕の付き添いで小籐次はおりょう、駿太郎とともに代参の旅に出るが、一行を何者かが待ち受けていた。好調シリーズ第3弾!
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』をはじめ、滞在経験を活かしてスペインをテーマにした作品を発表。99年、時代小説に転向。「密命」シリーズを皮切りに次々と作品を発表して高い評価を受け、“文庫書き下ろし時代小説”という新たなジャンルを確立する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
130
新・酔いどれ小籐次「桜吹雪」3巻。う~小籐次さんとおりょうさん正式に夫婦になって、身延山久遠寺への代参(新婚旅行?)へ何故か小籐次さんの緊張感と鋭さが感じられなかったような。でも佐伯作品の中で一番好きな「酔いどれ小籐次」まだまだ続けて欲しいですよ。2015/08/21
KAZOO
105
新シリーズになってから評判はあまりよくない感じですね。たしかにホームドラマ的な様相を呈してきてるとは言えますが、私のような年寄りにとってはこのようなシリーズがあってもいいのかなあという気がします。今回も幕閣の一部の陰謀で主人公をなきものにしようとする者たちが、身延山詣での折に襲いかかってきたりして活劇場面はありますが押しなべて日常的な場面の方が多いという気がしました。2018/06/15
いつでも母さん
49
前作が良かったので期待してみたのだが、ん~ん・・もう卒業かな私。駿太郎が良い子に育ったのが救い。やはり人は『環境』かと思われる。家庭に縁のないそれぞれが見事に一家を築いてます!嗚呼、酔いどれ様の物語はどこへ向かっているのだろう?佐伯御大そろそろ完結させて頂きたく・・って感じで読了に至る。2015/08/06
優希
41
面白かったです。新兵衛の代理として旅をする小藤次。至難が待ち受けているのはお約束のようですが、楽しければ良いのです。2022/05/14
TakaUP48
40
北村里桜の名で新・芽柳派を再開し、小籐次の婿殿紹介を機に親子3人で望外川荘に住み、長屋は仕事場に。万八楼での大酒会に行司方で参加した小籐次。見本を見せよの声で大杯を持って呑んでいる隙に襲われるが寸前に処理。お夕を含めた4人は新兵衛の身延山久遠寺代参に向かうが、小籐次の亡き母おさいの故郷が久遠寺近くの鰍沢だと伝える。287段の菩提梯の先には、見事なしだれ桜。久遠寺の日恩老師が逗留を勧める。下山の際、石段の途中で阿波津光太夫とお恵相手に、手に汗する必死の決闘を展開。誰が裏で糸を引いていたのか?動きが見えた!2021/06/28