文春文庫<br> おいで、一緒に行こう

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文春文庫
おいで、一緒に行こう

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  • サイズ 文庫判/ページ数 243p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167903794
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0195

出版社内容情報

取り残された犬や猫たちを救出すべく、女たちが無人地帯に潜入する。いったい、なぜ…? 人間とペットの、いのちの意味を問う名著。

東北大震災、福島原発20キロ圏内のペットレスキュー

取り残された犬や猫たちを救出すべく、女性ボランティアが無人地帯に潜入する。なぜ…? 人間とペットの、いのちの意味を問う名著。

内容説明

2011年3月11日。あの大震災に端を発した原発事故のあと、福島第一原発の周辺地区には避難勧告が出され、無人となった街にはペットたちが残された。生きているのか。死んでいるのか。そこに何が起こっているのか。真実を知りたい一心で訪れた福島には、人知れず動物レスキューに取り組んでいる女性たちの姿がありました。

目次

正しいとは思っていません
書いてもいいんですか?
飼い猫は、手放しちゃダメだ
保護したそうです
自分を責めて大泣きしました
見捨てるわけにもいかんでしょう
きっかけは、震災でした
よし、この子に決まり
ずっとずっと犬がほしかった
見届けて、報告しなければ、と
状況は悪くなる一方です
心が決まりました
見つかりました!
ずっと頭に残ってた
今年は寝袋が品薄なんです
嘘だらけですわ、私たち
火葬がダメなら土葬か
おいで、一緒に行こう

著者等紹介

森絵都[モリエト]
1968年東京都生まれ。早稲田大学卒業。90年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。同作品で椋鳩十児童文学賞を受賞。『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞。『アーモンド入りチョコレートのワルツ』で路傍の石文学賞、『つきのふね』で野間児童文芸賞、『カラフル』で産経児童出版文化賞、『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞を受賞。『風に舞いあがるビニールシート』で第135回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

★グラスハート★

81
2.0 2011年3月11日に起こった東日本大震災。その後のペットレスキューに取り組んだ人たちを取材したノンフィクションな内容であり、筆者も同行している。 約7年経つのでその当時と感じる部分は違うけど、人間が優先されペットが後回し。地震国の日本なのに災害時の対応が後回しになり、人ですら最低限な生活を得るのにカナリの日数がかかる。その状況の中でペットの為に危険を冒せるこの方たちは凄いと思う。 緊急時の状況でも動物を「生」として見られる人が一人でも増えてくれる事を願います。2018/03/07

itoko♪

72
福島原発事故後、有志のボランティアさん達が行っているペットレスキュー。その取材(同行)の記録。、災害時、避難所に連れて行けず置いていかれたペットたち。飼い主の帰りを信じ、その場を離れようとしない犬。「誰も悪くない。でも原発事故さえなかったら。」飼い主さんの悲痛の声が印象に残る。ペットレスキューの原点は『母性』だそうだ。でも、母性というだけでは語れない、言葉に出来ない感情がこの作品(記録)の中に溢れていた。国の支援がほとんどない分野。うちにも犬がいるので決して他人事ではないだけに、色々考えさせられた。2015/07/22

rico

70
ごめんなさい。正直、この状況で動物どころじゃ…って思ってた。原発事故で立入禁止となった地域に取り残された動物たちのレスキュー。防護服に身を包み懸命に活動しても救える命は限られてて。動物に対しては住む星が違うぐらい人によって考え方が隔たってて時には激しい対立を生むけど、森さんはそちらには触れず、ただただ動物たちに寄り添う人々を追う。飼い主との再会と別れ、力尽きた姿。胸が痛くなる。そして思い至る。奪われたのは多くの命だけではない。彼らが傍らにいる日常そのものなのだと。あの事故がなければこの活動は要らなかった。2025/03/09

nyaoko

70
地震は天災だが、それによって引き起こされた原発の放射能汚染、住民たちの強制避難、突然取り残された家畜やペット達にとっては人災である。無念の中に置いてきた動物達を助ける為に何度も福島に通うペットレスキューの人達には本当に頭が下がる。もう飼えない、もう会えない、一体どれだけの悲しみがあの街に溢れているのだろう。報道では決して伝えない現実に胸が詰まる思いだ。「おいで、一緒に行こう」たったそれだけの言葉に救われた命の重さは計り知れない。原発はいらない。二度と動物達を犠牲にしない為に私達は忘れてはいけない。2015/11/03

二代目 びあだいまおう

68
大震災後被災地に残されたペット達を救け出す人達への同行取材記。突然の災害とはいえ、人間優先策の犠牲となった動物達を、我が身を顧みずに探し救う姿に涙?です。こうした災害でなくとも安易にペットを手放す人が絶えない現状をよけいに情けなく思う。ねぇ、もっと命を大切にしよう、命に責任持とう?‼️って言っても、わかって欲しい人はこの本読まないか? 2018/09/25

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