出版社内容情報
江戸の膿を掻き出し、田鶴藩のたて直しを誓った圭寿。「圭寿様に従う。それだけがわが道だ」――伊月も燦とともに闇神波に挑む。
大好評書き下ろしシリーズ、新展開!
江戸の膿を掻き出し、田鶴藩のたて直しを誓った圭寿。「圭寿様に従う。それだけがわが道だ」――伊月も燦とともに闇神波に挑む。
内容説明
手伝ってくれ、燦―田鶴藩立て直しのため、燦に頭を下げる圭寿。藩の「病巣」かもしれぬ父・伊佐衛門への懸念を伊月が抱く中、闇神波と田鶴藩との繋がりも明らかになっていく。一方、静門院とお吉のふたりの女子は、思いがけない形で三人と深くかかわることになり…。少年たちが羽化する、文庫オリジナルシリーズ第六弾。
著者等紹介
あさのあつこ[アサノアツコ]
1954年岡山県生まれ。青山学院大学文学部卒業。小学校講師を経て、1991年作家デビュー。『バッテリー』(角川文庫)で野間児童文芸賞、『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞、『バッテリー』シリーズで小学館児童出版文化賞、『たまゆら』(新潮社)で島清恋愛文学賞を受賞。児童文学からヤングアダルト、一般小説でもミステリー、SF、時代小説などジャンルを超えて活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
69
久々の燦になります。田鶴藩の立て直しを誓う圭寿、闇神波に挑む伊月と燦。少年たちが逞しくなってきたように見えました。物語は新章に入ったととっていいのでしょうか。静門院、お吉も立ち位置が少し変わってきましたし、少年たちに何が待ち受けているのか気になる展開です。不穏な空気を引きずったまま物語が終わるのがもどかしい。展開が遅い気がしてなりません。続きを待つのが辛いです。2015/10/14
ゆきち
55
燦、伊月、圭寿だけでなく、お吉、於ようの方と登場人物たちが絡んでこんがらがってどうなるのか?って感じです。さて、どうなっていくのか先が楽しみなので、いざっ次へっ!……次が気になると感想も上の空になってしまいますが、本当に面白い!意味のわからない感想ばかりですがすみませぬっ!2018/04/22
ケロリーヌ@ベルばら同盟
52
「のほほん旦那」圭寿の芯の部分に刮目させられたり、燦と伊月の掛け合いが微笑ましい第六巻。身寄りの無い子ども達を育て、懸命に生きている娘掏摸のお吉の身に降りかかった災難が、あまりに痛ましく、やるせなくて、圭寿主従と燦の偽りない思い遣りに救われた気がした。けれど、静門院とお吉のやり取りに、胸をつかれた。お吉の強さ、生きる姿勢の美しさ。格好良い。陰謀や暴力、虐げられる女子供等、辛いテーマが描かれているけれど、人間の強さ、成長する力を信じさせてくれる本シリーズ、すぐ次の巻に進みたい。でも我慢我慢。2020/03/15
えみ
51
結局追い詰められた状況下では女の方が、勇ましい。覚悟の格が違うのかもしれない。まさか静門院とお吉の運命がここで大きく変わっていくなんて予想外の展開すぎる。彼女たちの役割と居場所を軽く見ていたことに若干反省しなくてはならない。それと同時に、圭寿と伊月の恋も動き出す。そして、誓い合った篠音の異変にようやく気付いた燦、彼女の身に何が起こっているのか。田鶴藩で生まれ育った彼らの帰還を国元で待つのは誰だ。敵それとも味方か。いつでも強気で、それぞれの立場から国を憂い、民を想い、壮大な改革を思案する3人の物語。第6巻。2023/05/07
酔拳2
51
やっと見つけた6巻。圭寿が成長してるなー。伊月くん、悩んでばかりいないで頑張りなさい、と思っていたら、最後にええっ⁈於ようさんとついに?今回表紙がお吉だけど、お吉は頑張った!で、燦、ちょーピンチ!そこで終わる⁈少年マンガかよ!2016/11/19
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