文春文庫<br> ご隠居さん

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文春文庫
ご隠居さん

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  • サイズ 文庫判/ページ数 298p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167903411
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

腕利きの鏡磨ぎ師の梟助じいさん。江戸に暮らす人たちの家に入り込み、おもしろい話を披露して、ときには事件を鮮やかに解決します。

「軍鶏侍」の野口卓、渾身の書き下ろし!

腕利きの鏡磨ぎ師の梟助じいさん。江戸に暮らす人たちの家に入り込み、おもしろい話を披露して、ときには事件を鮮やかに解決します。

内容説明

腕利きの鏡磨ぎである梟助じいさんは、落語や書物などの圧倒的な教養があり、人あたりもさわやか。さまざまな階級の家に入り込み、おもしろい話を披露し、ときにはあざやかに謎をときます。薀蓄は幅広く、情はどこまでも深い。このじいさんの正体やいかに…。江戸の“大人”を描く、待望の新シリーズ誕生!

著者等紹介

野口卓[ノグチタク]
1944年、徳島生まれ。1993年、一人芝居「風の民」で第3回菊池寛ドラマ賞を受賞。2011年「軍鶏侍」で時代小説デビュー。書き下ろしの同作は、歴史時代作家クラブ新人賞を受賞するなど、圧倒的な評価を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ベルるるる

42
亡き妻との思い出話を息子にする6話目が一番好き。2018/09/21

はつばあば

42
あやかし嫁繋がり?でおじいさんを。昨日は運の良い事に土用の丑。うなぎを食べない地域・星宮神社の事をTV放送されていたが聞き流しの為面白く読ませてもらった。熊の肝の事は熊谷達也氏の本でも知識を得た。読書と年寄りは知識の宝庫。三猿の人を目指しながら重宝される婆で過ごしたい2015/07/25

ひさか

38
2015年4月文春文庫刊。書き下ろし。シリーズ1作目。早くに隠居して、50歳手前か少し過ぎた年齢の梟助の鏡磨ぎの行商の様子が描かれる。梟助とお客さんの会話内容が当時の文献にある文化や事件に根ざしていて、特に落語ネタが多く蘊蓄満載なのが特長。ここを飲み込むと梟助とお客さんの会話で語られる内容と当時の様子が楽しく、面白く思えるようになりました。次作に進みます。2021/08/31

新田新一

37
鏡磨ぎを職業にする梟助じいさんの物語。鏡を磨きながら人の話に耳を傾け、さりげなく人生の機微を語ったりします。雑学が豊富で、落語などに精通しており、雇い主の無聊を慰める好感の持てる人物です。最後の話で梟助の正体が分かり、彼の人生の浮き沈みが分かると、じーんとしました。ミステリ的な要素と時代小説の市井ものの味わいが、絶妙にブレンドされているのが非常に好みでした。心に残る良い時代小説で、お勧めです。2025/05/03

はちてん

35
謎の鏡研ぎ師、梟助爺さんが小気味良く物事を納め、蘊蓄も披露するといった展開。蘊蓄は面白かった。でも、期待外れだったかな。あっさりしすぎなのか、深みが見えなかったというか。文庫にしては文字が大きかったのは助かりました。2016/01/07

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