出版社内容情報
近ごろ江戸にはやる「おネエ殺し」。おネエ同心中村は、事件解決に躍起になるが……。化け猫まるとその仲間たちが活躍する短編集。
化け猫まるが難儀するコミカル短編集! 書き下ろし第2弾
近ごろ江戸にはやる「おネエ殺し」。おネエ同心中村は、事件解決に躍起になるが……。化け猫まるとその仲間たちが活躍する短編集。
内容説明
江戸の町にハタ迷惑な“おネエゴロシ”が現れた!筆頭同心・中村は事件解決に奔走するが「猫は岡っ引き」。隠密を引退した清左衛門に謎の追手が迫る!化け猫まるは仲間の遺言に背けず守りに走る「猫はお庭番」。鳶職人の次郎吉が盗人に?飼い猫ジンタの運命はいかに「猫は大泥棒」。ますます快調、痛快シリーズ第2弾!
著者等紹介
高橋由太[タカハシユタ]
1972年、千葉県生まれ。2010年、第8回「このミステリーがすごい!」大賞隠し玉として『もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ』(宝島社文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
65
シリーズとは知らずに読み始めた。化け猫やらオネエ同心やら…。なんかドタバタしているのにほっこりした気持ちにさせるのは、人情噺的な要素をふんだんに含んでいるからかもしれないね。タイトル作品の猫は大泥棒のジンタの飼い主を思う気持ちとか…長屋の暮らしとか…涙腺の弱いところを刺激する。面白く楽しませてもらった。2015/08/15
nyanco
49
前回、ちらりと登場したオネエの中村様の活躍が見られ、それは楽しかったのですが、私は前作のほうが好きだったかな。先ず、手ぬぐい屋と暮らしていたチビに逢えないのが何より残念。代わりに登場したハチワレのジンタの話は良かったのですが…今回は前作ほど猫よりでなくなってしまった感じ。お庭番の話は作品自体はよく練られていると思うのですが、私は前作のような猫達の目線の物語のほうが好きでした。銭形平次の話や、岡っ引き、お庭番というシステムを解りやすく書いてくれた点はとても良かったんですけどね。続→2015/04/24
ネムコ
28
前作「猫は仕事人」は必殺仕事人へのオマージュでしたが、今回は銭形平次とねずみ小僧次郎吉。特に、銭形平次の「寛永通宝という銭貨は、袂に入れたとたん忘れてしまうほど軽い」というネタばらしにニヤリ。前作の方がスリリングだったけど、今回はリラックスして読めました。福猫のまるにまた逢いたいです。2015/03/15
kaori
22
出だしから、ぷぷっと笑わせてもらった。猫目線で語られてるので、適当な部分あり。適当=猫気質なのかと思ったり。最後まで書かれていないので、白黒はっきりして欲しい人にはもやっとするかも。ネコ+人情あり、立ち回りありで大満足。2015/06/19
宇宙猫
19
★★★ 「猫はお庭番」は、ハチャメチャでおもしろかった。でも、全体にもっと猫の活躍が欲しい。2016/08/05