文春文庫
生命と記憶のパラドクス―福岡ハカセ、66の小さな発見

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  • サイズ 文庫判/ページ数 254p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167903244
  • NDC分類 460.4
  • Cコード C0195

出版社内容情報

働きバチは幸せ? 進化に目的はない? 福岡ハカセが明かす生命の神秘に好奇心を心地よく刺激される『週刊文春』人気連載第二弾。

??記憶?≠ニは一体、何なのか?

働きバチは幸せ? 進化に目的はない? 福岡ハカセが明かす生命の神秘に好奇心を心地よく刺激される『週刊文春』人気連載第二弾。

内容説明

「記憶は不思議ならせん階段である」。生命と記憶の秘密を探る福岡ハカセの長い旅は、刺激的な脱線の連続。地球上で最も成功している生物とは?実は進化に目的はない?コンピューターはクイズで人間に勝てるか?そして記憶は何のためにあるのか?…知的好奇心を心地よく刺激される66の冒険譚。

目次

ハカセの記憶
ハカセの旅
ハカセの進化
ハカセのIT
ハカセの読書
ハカセの芸術
ハカセのナチュラリスト宣言

著者等紹介

福岡伸一[フクオカシンイチ]
1959年東京都生まれ。京都大学卒。ハーバード大学医学部研究員、京都大学助教授などを経て青山学院大学教授。分子生物学者としてのキャリアに裏打ちされた科学の視点と、平易で叙情的な文章でサイエンスの魅力を伝える書き手として人気を博し、『生物と無生物のあいだ』がベストセラーに。サントリー学芸賞・新書大賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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かみぶくろ

105
福岡ハカセ二冊目。タイトルは壮大だけど、内容は著者の専門分野である生物学の知識を絡めて、日々の生活やちょっとした記憶を語っていくエッセイである。やっぱり一つの学問を極めた人間はすごい。ライトな語り口ではあるが、語りの方向づけも思考方法も、ぶれない強固な軸がある。それこそ文学やら絵画やら多様なトピックに言及しているけど、それらは全て軸としての生命観から相対的な距離を持って語れている(ように見えた)。そして絶えることのない子どものような好奇心。こういう先生に習えば、自分も理科が好きになったのかもしれないなあ。2015/08/17

キジネコ

53
ほぼ死を経験し、不明なる意識が戻っても植物状態だと宣告されてから3年たった今に、至る間「死」が気になって仕方がない。それは恐れや不安とは少し違う。たぶん。死という句点を経て形が変わっても私は此の世界を循環し続ける。そのことは多くのサッカやハカセの教え・仮説に納得できる。がしかし私が私であることの記憶や意識は、どうなるのだろう、と気にかかる。本来、存在するモノの理由は、例えば私の意識レベルを表層とみなし、深層で宿主である私の記憶など御構い無しに厳粛に機能を果たしていると考えれば、意識や記憶など只の外衣… 2017/12/09

佐島楓

39
福岡先生は「生命の哲学者」なのだなと思いました。理系の方の中でもかなり文系寄りに感じられ、その接点が興味深かったです。2015/05/06

taku

27
福岡先生のモノの捉え方、感じ方はすんなり受け入れられます。小さな発見を通して、日常の出来事と過去の記憶を繋いでいくエッセイは、情緒的な面と生物学の話にすっと移行していく科学的な面を併せ持ってます。タメになる話、ハッとさせられること、へぇ~と感じること、あらためて考えてみたくなること、そして心に残る文章も多くありました。読んでいてホッと一息つける感じがして、また読み返したくなります。次はフェルメール関連の著書を読んでみましょうかね。2016/09/15

ぱんちゃん

24
大事に大事に読みすぎて、一月近くかかりました。隅々まで驚きと発見と知識に満ち満ちていました。あぁ、大好きすぎる。いつまでも読んでいたかったです。退化は進化の話やフェルメールとレーウェンフックの話、私は読書に付箋は使わないけれど、もし使う読み方をしていたら付箋だらけで結局もう一回読んだ方が早いってなるくらい私の興味の塊でした。ソメイヨシノの話はもう鳥肌が立ってしまったほど。知識を知識として書くのではなく、アプローチの仕方や文章としての魅力が大きく、なおかつ知識に溢れていて、本当に良書です。2015/07/16

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