文春文庫<br> もの食う話

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文春文庫
もの食う話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 302p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167902919
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0195

出版社内容情報

荷風、百?閨A澁澤龍?、吉行淳之介…食にまつわる不安と喜び、恐怖と快楽を描いた傑作の数々。次代に伝えたい「食べる」という教養。

?外、荷風、百?閨A夢野久作、岡本かの子に、吉田健一、福田恆存、澁澤龍彦、筒井康隆、水木しげる……食にまつわる不安と喜び、恐怖と快楽を余すところなく描いた傑作の数々を収め、隠れた食のバイブルとして好事家たちの愛蔵書となった伝説のアンソロジーが、新装版で登場。新装版に際して、幻の名品を新たに収録。(解説 堀切直人)

収録作品:
堀口大學「シャンパンの泡」 大岡昇平「食慾について」 内田百?閨u餓鬼道肴蔬目録」「百鬼園日暦」 大手拓次「洋装した十六の娘」 夢野久作「一ぷく三杯」 永井荷風「妾宅」(抄) 邱永漢「食在廣州 食は広州に在り」 澁澤龍彦「グリモの午餐会」 椎名麟三「松茸めし」 長谷川伸「鼻くそ」萩原朔太郎「雲雀料理」 武田泰淳「もの食う女」 武田百合子「枇杷」 色川武大「大喰いでなければ」 赤瀬川原平「食い地獄」 吉行淳之介「出口」 森?外「牛鍋」 岡本かの子「家霊」 筒井康隆「人喰人種」 吉田健一「饗宴」 山村暮鳥「あさがお」 永井龍男「黒い御飯」 小泉八雲「食人鬼」 古川緑波「悲食記」(抄) 森田たま「酢のはなし」 西条八十「お菓子の汽車」 森茉莉「ビスケット」 近藤紘一「夫婦そろって動物好き」(抄) 水木しげる「悪魔くん」(抄)
向田邦子「お八つの時間」 直木三十五「果物地獄」 吉田一穂「VENDANGE」 中島敦「幸福」 福田恆存「ニュー・ヨークの焼豆腐」

内容説明

物を食べることには大いなる神秘と驚異が潜んでいる。性欲、好奇心とも無縁ではなく、そもそもが猥雑で滑稽なものであろう。荷風、吉行淳之介、筒井康隆ほか、食にまつわる不安と喜び、恐怖と快楽を表現した傑作の数々を収録。伝説のアンソロジーが、パワーアップして復刊。じっくりと味わいたい絶品揃い。

目次

食前酒
前菜
主菜
サラダ
デザート
食後酒

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐々陽太朗(K.Tsubota)

97
「ものを食う」ということを考えた時、食欲と性欲は近いところにあると感じる。人はそのことに無関心ではいられない。しかしだからといって人に大っぴらにすることがためらわれる隠微な部分もある。食に対する考え方、態度でその人物が透けて見えるという怖さもある。内田百閒先生の食べたいもの目録に自分に近いものを発見してちょっと嬉しかった。森鴎外の「牛鍋」に女の怖さを見た。筒井康隆はやはりおもしろい。色川武大はやはりカッコイイ。永井龍男の「黒い御飯」が妙に気に入った。 2015/03/05

HANA

68
食事に関するアンソロジー。随筆から小説まで幅広く収められている上、名高い文筆家が勢ぞろい、非常に読み応えのあるものに仕上がっている。冒頭の大岡昇平で人間と食欲の関係にガツンとやられ、百鬼園先生の名文を楽しむ。小説類だと一際異彩を放つ筒井康隆「人喰人種」がやはり凄いな。岡本かの子「家霊」は初めて読むけど、名高いだけの事はある。未知の作家に会えるのもアンソロジーの楽しい所で、森田たまや近藤紘一、これから追ってみるか。読んでいるうちにお腹が空く。という事はないけれども、食の深淵を垣間見せられたような気がする。2017/02/08

こばまり

53
泰淳先生の「もの食う女」を再読したく入手。空腹時には要注意かと頁を繰れば、この作品に代表されるように必ずしも食欲を刺激するばかりではない。それでいて確かに食に纏わるアンソロジー。文学史を切り取ったような錚々たるラインナップは流石文藝春秋社。満足致しました。2016/02/15

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

51
食にまつわるアンソロジー……なのだけれど、読んでいてお腹が空くような話は少ない。食べたくなったのは武田泰淳『もの食う女』のドーナツだけ。泰淳『もの食う女』(結婚前の百合子さんがモデル)の次に武田百合子『枇杷』(夫と枇杷の思い出)と夫婦の並びになっていてコール&レスポンスのよう。最初の大岡昇平『食欲について』から始まり、どの話にもどこか戦争や飢えの体験などそういう影をまとった文学的な作品が多く、普通の食アンソロジーのようなお気楽な雰囲気の作品は少なかった。2016/05/01

Mayumi Hoshino

40
食にまつわるアンソロジーは数あれど、ここに収められているエッセイは半分くらい。あとは短編小説、民話、伝記、日記、マンガ…と幅広い。内容も、特定の食べ物についての話より、食欲や食のある風景など、食そのものについて書いてある話が目立つ。私小説とおぼしき武田泰淳「もの食う女」と、そのレスポンスであるかのような百合子夫人のエッセイ「枇杷」が、なんとも美しい瞬間が封じ込められているようで、特に印象深かった。色川武大の食欲には思わず吹き出す。旧字体の作品も多くて苦戦したが、読みごたえはたっぷり。読んでよかった!2016/01/29

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