文春文庫<br> ある小さなスズメの記録―人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

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文春文庫
ある小さなスズメの記録―人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

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  • サイズ 文庫判/ページ数 208p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167902803
  • NDC分類 936
  • Cコード C0198

出版社内容情報

第二次大戦中の英国でひ弱な雀が寡婦に拾われた。雀は愛情を込めて育てられ、驚くべき才能を開花させる。世界的ベストセラーの名作。

小さな生き物への愛情と尊敬に満ちた奇跡の実話

第二次大戦中の英国でひ弱な雀が寡婦に拾われた。雀は愛情を込めて育てられ、驚くべき才能を開花させる。世界的ベストセラーの名作。

内容説明

第二次世界大戦下のイギリス。夫に先立たれた一人の老ピアニストが出会ったのは、一羽の傷ついた小雀だった。愛情深く育てられた雀のクラレンスは、敵機の襲来に怯える人々の希望の灯となっていく―。特異な才能を開花させたクラレンスとキップス夫人が共に暮らした12年間の実録。世界的大ベストセラーの名作

目次

第1章 拾い子
第2章 俳優としての生活
第3章 音楽家としての生活
第4章 彼の生活における「愛」について
第5章 老いを迎えて
第6章 最後の日々

著者等紹介

キップス,クレア[キップス,クレア] [Kipps,Clare]
1890年、イギリスのシュロップシャー州生まれ。本名はルーシー・ヘレン・マグダレン・キップス。30歳を過ぎてからロンドンの王立音楽院でピアノを学び、プロのピアニストとして活躍。1938年に夫ウィリアムが亡くなった後は、ロンドン郊外での一人暮らしが長かったが、晩年は姪一家の住むウェスト・サセックス州に移住。1976年、86歳で逝去

梨木香歩[ナシキカホ]
1959年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

137
スズメが好きだ。読メに記録したスズメの本が、何の作為もなく3冊目だから、心底好きなのだろう。世界大戦のさなか、巣から落ちた1羽のひなを、ひとり暮らしのピアニストが生き返らせたところから話は始まる。小説と思っていたが実話であり、立派な生態記録でもある。なんと老衰死までの12年、スズメは戦中戦後を生きのびて、芸や歌まで身につける。何よりスズメに励まされたのは著者のキップス夫人ではなかっただろうか。生涯の克明な記録は、最後にやはり泣かせる。2015/11/21

サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥

127
第二次世界対戦中のロンドン。まだ目も開かない生まれたばかりの雀の雛。それを拾い育てた著者とクラレンスと名付けられた雀との12年の記録。雀は飼うことはできても人には慣れないと聞いていた。だがどうだろう、著者の弾くピアノに合わせて歌ったり、子供達を楽しませる為に芸をする雀。時には描写が擬人的すぎるのではとも思えたが、本当に著者にとっても可愛い、かけがえのない子供のような存在であったのだろう。翻訳も野鳥の好きな梨木さんというのも良し。★★★★2017/04/13

sin

122
彼の幼い頃への回想や、戦時中の活躍には、作者の想いが強すぎて、たどたどしい賛辞に終始するように感じられたが、その晩年を見守る姿には目頭が潤んで仕方がない。十二年と七週と四日という歳月は自然のスズメに於いては意想外の寿命であろうが自分たち人間にとってとても短い生にすぎない。だがしかし生きるということに果たして長い短いが当てはまるのだろうか?人間はもっとこの生き物たちのようにその生の一瞬一瞬を懸命にそしてただ生きる必要があるのではないだろうか?2017/01/10

rico

120
モノクロの写真、小首をかしげて小さな本に見入る姿の何と愛らしいことか。身近だけど籠の中の姿は似合わない、私にとってのスズメはそんな存在なのですが。著者のキップスさんとの出会い、自然界では生きるのが難しい障害があったこと、キップスさんがピアニストだったこと。そんないくつもの偶然が生んだ、戦時を含む12年余りの奇跡の時間。手のひらにのるほどの小さな命との魂の交流。ただただ愛おしい。それが人間の得手勝手な思い込みであったとしても。翻訳は梨木香歩さん、解説は小川洋子さん。大切にしたい1冊と、また出会えました。2021/07/09

(C17H26O4)

120
この文庫の装幀だけで愛しい。紙質や色合いや装画からスズメの僅かな重さ、けれど命の確かな温かさが伝わってくるよう。小さないきものをそっと手で包むようにページをめくった。原題は"Sold for a Farthing" 訳者あとがきから意味を知る。「とるにたりないちっぽけなものにも神の御意志は働いている」というような意味らしい。一人と一羽の、まさにそうとしか思えない奇跡のような出会いと数々の驚くべき出来事に、貴さと尊さを感じた。キップス夫人と心通じ合わせるクラレンスの歌とさえずりが聞こえてくるようだった。2019/12/03

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