出版社内容情報
これは本当にフィクションなのか――元警視庁公安部出身の著者が、内閣官房長官を主人公に徹底的なリアリティーで官邸を描く!
待望の新シリーズ、堂々登場!
これは本当にフィクションなのか――元警視庁公安部出身の著者が、内閣官房長官を主人公に徹底的なリアリティーで官邸を描く!
内容説明
情報を制するものが権力を制す。それが官房長官・小山内和博の哲学だ。総理のイスをめぐる権力闘争、水面下で蠢くスキャンダル、国際テロ組織による宣戦布告…相次ぐ政権の危機をどう乗り切るのか。「警視庁公安部・青山望」シリーズを手掛ける著者が、極限のリアリティで官邸を描く新感覚エンターテイメント。青山望も登場!
著者等紹介
濱嘉之[ハマヨシユキ]
1957年、福岡県生まれ。中央大学法学部卒業後、警視庁入庁。警備部警備第一課、公安部公安総務課などを経て、警察庁警備局警備企画課、内閣官房内閣情報調査室。再び公安部公安総務課を経て、生活安全部少年事件課に勤務。警視総監賞、警察庁警備局長賞など受賞多数。2004年、警視庁警視で辞職。衆議院議員政策担当秘書を経て、2007年『警視庁情報官』(講談社文庫)で作家デビュー。危機管理コンサルティング会社代表を務めるかたわら、各メディアでコメンテーターとしても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しょーくん@本棚再編中
42
★★★★★★☆☆☆☆フィクションとは思えないくらい(モデルはあの人?)、リアリティのあるストーリーでした。政治好き、裏話好きな人なら楽しめるでしょう。2015/01/28
sayan
36
本書は読みやすい。が、何かストーリーが印象に残っているかと言われれば実はほとんどない。あえて言えば、ある日の官房長官の一日をドキュメンタリー風に取り上げてみた、という読後感。ストーリーに深みがあまりないのは、政策を語る面にリアリティをあまり感じないこと。ビックワード、たとえば安全保障や財政健全化といった単語はあるものの、それをめぐってのやり取り、是々非々がない。が、官房長官の秘書官を務める「脇役?」の視点、あるいは秘書課同士の「会話」はこれは興味深かった。2017/12/09
Yunemo
36
何だか、著者の持つ切れ味がみられず残念。この分野は難しい、そういう想いだけが残ります。いっそノンフィクションで記してもらったほうがすっきりするのですが。公安と情報戦の世界の切れ味に心酔していただけに、何ともやりきれないというのが本音のところでしょうか。ところどころに見え隠れする情報戦、ここに焦点を当ててくれたら。そうは言ってもウクライナ情勢等、その解釈には頷くところ多し。秘書をやるメリットが議会進出のチャンスと自らの起業、特に後者については言われてみればなるほど。それなりには楽しめたことも記しておきます。2015/02/01
おいしゃん
28
濱嘉之作品の中でも異色な、政界が舞台。とはいっても交わされる会話は、他作品でも見られるような外交トークも多々。 若干の新鮮さはあるが、大したストーリーのヤマもなく、ただ政治家同士のトークを聞かされてる感じで肩透かしな気分。2021/08/22
ヨーコ・オクダ
26
相変わらず、出来杉くんキャラがたくさん登場。そして、名前は違えど、政情やら事件やらから推察することができるリアル議員さんたちの顔が浮かんできて思わずニンマリ。まぁ、そのストーリー内に時々挟まってくる意見イコール濱センセの考えなのかな、と。で、タイトルにある小山内官房長官が「デキる人」のように描かれているんやけども、実のところ、いやいや警察系、公安系の調査力、握っている情報がいかにスゴいのかっていうのを言いたそうなニオイが終始漂ってたわ(苦笑)2019/01/18