出版社内容情報
「帰らない」と決めたはずの故郷・木曽への旅路で殺された老人。その死の謎を追う浅見光彦は、事件の背景に深い歴史の闇を見る。
愛知・岐阜県境の矢作ダムに浮かんだ他殺体の身元は、インテリア会社会長の瀬戸一弘と判明した。「帰るまいと決めていたが……」という謎の言葉を残して、生まれ故郷の木曽の山村へと帰る途上だった瀬戸はなぜ殺されなければならなかったのか。祖父の死に方に疑問をもつ瀬戸の孫娘の正恵と、取材旅行先で偶然に出会った浅見光彦は、正恵とともに、事件の真相を追いかける。足助、木曽、さらに岡山にまで足を延ばした二人の前に、やがて木曽の山中で繰り広げられてきた悲劇と陰謀の歴史が、亡霊のごとく、蘇るーー。
内容説明
奥矢作湖で死体となって発見されたインテリア会社会長の瀬戸一弘は死の直前、「帰るまいと決めていたが…」という謎の言葉を残していた。祖父の死の真相を探る旅に出た孫娘の正恵は、旅先で浅見光彦と出会う。三州、木曾、さらに岡山へと足を延ばした浅見の前に、やがて悲劇と陰謀の歴史が亡霊のごとく蘇る。自作解説つき。
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
1934年、東京生まれ。コピーライター、テレビCM制作会社経営を経て1980年、「死者の木霊」でデビュー。以後、文筆活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まり男
10
多分、内田康夫作品の記念すべき第一号!絶大な支持を受けているシリーズものだということを、読みながら知った😅鳳来寺山パークウェイ駐車場、矢作ダム、足助といった馴染みの場所が出てきて、それだけで楽しかった😁 次は行ったことない場所の出てくる物語を読んで、縁の地を訪ねるのもいいかなぁ。昔、運動場で、地面に埋まってる石を取り除こうと掘り始め、ちっちゃな石ですぐ取れると思いきや、地面の中にめっちゃ埋まっていて、やめられなくなって最後まで掘ったら、とんでもなく大きな石だったなんてことがあったけど、そんな感じの読後感。2023/08/29
ピコ
4
久しぶりに浅見光彦シリーズ。一緒に旅をしている気分になれるのが、このシリーズにハマる理由。面白かった。2017/08/16
みぃ
3
★★★★☆ 浅見光彦シリーズ。いつもより哀愁ただよう感じ。例に漏れず一気読み。ラストは悲しい。他に選択肢はなかったのかなぁ。2016/08/17
さくら
3
自分の命を掛けても守りたい信念を持っている人・・・ちょっといつもと違った浅見さんも又魅力的で、ストーリーも面白く一気読み。。2014/12/23
takao
2
ふむ2023/06/05