出版社内容情報
海外で働くカトリック聖職者の活動を支援する民間援助組織JOMASの代表を四十年務めた著者が、退任を機に活動を振返る迫真ルポ。
貧しく、汚職にまみれた地にも夜明けがあった――
海外で働くカトリック聖職者の活動を支援する民間援助組織JOMASの代表を四十年務めた著者が、退任を機に活動を振返る迫真ルポ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんこい
3
海外に援助をするにしても、流行や情緒に流されず、できることをやる、アフリカやアジアの政治、文化の現実を直視して本当に現場に物資やお金が届いているか検証し、現場に足を運ぶ。作者らしい冷徹というか現実主義というかそんな調子で15年間の活動が語られますが、決して堅い本でも悲惨を訴える本でもありません。2016/09/28
Jessica
2
世界各国で彼女自身が行ったNGO活動のレポート。最もらしいことをやたら強気で言う人、曽野綾子。私にとって彼女は一回読んで反発して、2回目にやっとまあそうか、いや実際そうなのだろうと思いたくなるめんどくさいおばあちゃんのような人だ。 この本も例に漏れず「ボランティアの現実」というか真髄みたいなものをビシバシ伝える。自身がカトリック、活動も海外邦人宣教師援助後援会の名の下で世界中の教会と手を組んで弱者を助ける姿勢は隣人愛故なのでしょうか。2022/06/23
barcarola
2
自分の知っている世界が、いかに表面しか見ていないかを痛感する。多くの人に読まれて欲しい一冊である。2019/01/05
ちゃちゃまる
2
「神様、それをお望みですか」で始まる長い長い“援助”にまつわるお話。貧しく嘘つきで時に怠け者、汚職に溢れるアフリカでの活動。貧しい者は正直者なわけでなく、警察は国民を守らない。それでもそこで暮らす人を支え続ける人がいて、命をかける人がいる。そして、アフリカの朝は素晴らしく美しい。根源的な部分で“援助する”という意味を考えさせられる。どの立場にある人も結局は 精神的貧困 との戦いなのだと気付く。2014/12/16
ありお
1
支援の難しさ、差別される人を救う事が出来ないんだなと、思った。2017/07/09
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