文春文庫<br> たとへば君―四十年の恋歌

個数:
電子版価格
¥621
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

文春文庫
たとへば君―四十年の恋歌

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2024年04月27日 11時15分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 297p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167900175
  • NDC分類 911.167
  • Cコード C0195

出版社内容情報

2010年夏、乳がんで亡くなった歌人の河野裕子さん。出会い、結婚、子育て、発病、再発、そして死。先立つ妻と交わした愛の歌。

この世はこんなにも美しく、残酷だ。感動の相聞歌

2010年夏、乳がんで亡くなった歌人の河野裕子さん。出会い、結婚、子育て、発病、再発、そして死。先立つ妻と交わした愛の歌。

内容説明

乳がんで逝った妻、そのすべてを見届けた夫。歌人夫妻が紡いだ380首の歌とエッセイ。

目次

第1章 はじめて聴きし日の君が血のおと―出会いから結婚、出産まで
第2章 たったこれだけの家族―若き日の父として母として
第3章 良妻であること何で悪かろか―アメリカ、みどりの家の窓から
第4章 あと何万日残っているだろう―多忙な日常の中で
第5章 わたしよりわたしの乳房をかなしみて―発病
第6章 君の妻として死ぬ―再発
終章 絶筆

著者等紹介

河野裕子[カワノユウコ]
1946年熊本県生まれ。京都女子大学卒業。在学中に角川短歌賞受賞。72年、歌集『森のやうに獣のやうに』にてデビュー。同年、永田和宏と結婚した。斎藤茂吉短歌文学賞ほか多数受賞。2008年より宮中歌会始詠進歌選者。10年8月、乳がんのため逝去。享年64

永田和宏[ナガタカズヒロ]
1947年滋賀県生まれ。歌人・細胞生物学者。京都大学卒業。京都大学再生医科学研究所教授などを経て、京都産業大学総合生命科学部教授。読売文学賞、迢空賞ほか多数受賞。2003年より宮中歌会始詠進歌選者。09年紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しいたけ

85
歌によって二人は出会う。河野裕子は病の影を残していた。永田和宏という存在が剥きだしだった自分に薄膜を張り生きやすくなったと述懐する。永田は寂しい子供時代を送っている。「全身をかけて愛されたことがない」ドーナツのように真ん中が空洞な人だと感じたという。恋をし結婚し、子を育む夫婦の四季。そこにはいつも痛いほど真っ直ぐ相手を見つめる恋心と、歌がある。そして河野の乳癌。闘病、再発、別れ。死の前日の最後の一歌。「手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が」夜空に上がり消えない花火のような恋だった。2016/06/23

KEI

46
歌人の河野裕子さんと永田和宏さんの出会いから河野さんとの死別までの40年間の軌跡の短歌と河野さんのエッセイが書かれている。お2人の何気ない日常やお互いを想う気持ちが短歌の形で歌われている。永田先生の挽歌や恋歌は何度か拝見したが、この様な編集のもとでお2人の来し方を知ることができて、最期の別れや挽歌に涙が出そうになった。タイトルとなった【たとえば君ガサッと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか】や【おほきな月浮かび出たり六畳に睡りて君ゐるそれのみで足る】。お2人の想いが伝わってくる。この企画に感動した2020/11/12

ゆうゆうpanda

46
『歌に私は泣くだらう』を読んでいたので、この四十年の恋の結末は心に刻まれていた。それだけに出会いから乳癌宣告までの歌が一層大事に感じられた。持て余すほどの長い足をした瞳の美しい青年。繊細で生意気な心を持て余していた華奢な少女をガサッと落葉すくうよにさらった恋。少女も二児の母となり逞しくなる。そんな変化さえも愛おしく思えた。癌は愛する人の働き過ぎを心配する余り、ストレスを溜めてしまったせいかな…愛の重さに体が耐えられなかったのかと不憫になった。命懸けの恋歌は出会いから25年の私達夫婦の道標となり得るか否か。2016/06/16

なるみ(旧Narumi)

37
歌集に普段縁があまりない読書生活ですが、斎藤孝先生の著書でおすすめされていたのをきっかけに読んでみました。「たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか」河野裕子さんの歌が鮮烈に印象に残りました。2020/06/10

なないろ花色(はないろ)世界はひとつ

35
まさに本日、読み終わりました。 刺さりました。  あえて、良く語るならば、「染(し)みた」となるのでしょうか。 ありふれたコトバでなら、「感激」とかでしょうか。 ・・・そんな定義を遥かにに超えて「衝撃」でした。 今はそうとしか、表現できません。 なので、読了後、まだまだこの血なまぐさい感じさえ自分から立ち上(のぼ)ってくるような、そんな感慨がホカホカ、の時に書きました。 日にちを置いたら、「しみた」になるのだろうか。 それも分らないほどに、あたしには衝撃がいま、もたらされています。 2016/10/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7791463
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。