出版社内容情報
奇怪を好んだ信長、神仏を脅した秀吉、大将のつとめは逃げることと心得ていた家康……。気鋭の歴史家が日本史の勘どころを伝授する。
面白くてためになる歴史随筆集
奇怪を好んだ信長、神仏を脅した秀吉、大将のつとめは逃げることと心得ていた家康……。気鋭の歴史家が日本史の勘どころを伝授する。
内容説明
信長、秀吉、家康はいかにして乱世を終わらせ、江戸の泰平を築いたのか?江戸時代の「役人の数」「政府の規模」「教育水準」はいかほどだったのか?気鋭の歴史家が民の上に立つ為政者=武士の内実に分け入り、今の日本の土台となった江戸時代の成り立ちを平易な語り口で解き明かす。日本史の勘どころがわかる歴史随筆集。
目次
信長の好奇心
なぜ信長は殺されたのか?
秀吉の艶書
お稲荷様も脅した秀吉
家康の人事
家康の庭訓
朝寝坊を禁じた早雲
天才軍師・竹中半兵衛
軍用犬を飼っていた太田資正
宇喜多秀家の子孫〔ほか〕
著者等紹介
磯田道史[イソダミチフミ]
1970年、岡山県生まれ。2002年、慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(史学)。現在、静岡文化芸術大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
112
久しぶりに磯田氏の著書を読了し、以下の磯田氏が綴られたあとがきの一文を目にした。表向きは軽妙洒脱を目指した歴史随筆であるが、その蘊奥にある歴史の勘所を読み取って貰いたい。正にその通りで、読書中は愉しく発見や示唆に富み、軽妙な筆や移り変わりゆくテーマにどんどん読み進めていってしまう。特にこの本は軽妙洒脱に軸足を置かれたのではと思う。中身については多数の勉強点あり過ぎてここには記さぬが佳い読書時間を得られたのである。やはり磯田氏の著書はどれも引き続きオススメで、僕もまた折に触れて追いかけることとする。2021/09/26
kinupon
111
この手の本は大好きです。歴史の裏に隠されていることって結構大きな意味を持っているんですね。面白く読めました。2016/06/26
ふじさん
99
信長、秀吉、家康の逸話を通して彼らの個性や人物像が明かされる、歴史の違った一面が垣間見えて楽しい。幕末から明治維新にかけて活躍した西郷隆盛、坂本龍馬、山岡鉄舟の違った角度からの人物像がなかなか面白い。古書等から読み解いた、武士の実態に迫り、江戸時代の成り立ちを平易な語り口で解き明かす、歴史の勘所が分かる歴史随筆集。いつもながら楽しく歴史を学ぶことが出来た。 2022/04/03
さくらさくら
86
『武士の家計簿』でおなじみの礒田道史さんの歴史随筆集。信長・秀吉・家康から始まり、竹中半兵衛、徳川光友、二宮金次郎、からくり儀右衛門、漱石夫人や竜馬、西郷隆盛、江戸の教育や医療、政治や税金等々、話は多岐にわたり面白い。江戸の生活や人物がとても身近に感じられて、分かりやすく勉強にもなるオススメの一冊📕2021/04/15
トムトム
72
現代人が最高ではなく、日本はお江戸の時代から最高!だったのね。遊ぶ時間があるぐらいの平和な庶民。今の人たちより一人ひとりは幸せなのかもしれません。戦後ねじまげられた、日本人としての誇り。江戸時代を学ぶことで、取り戻せると思います。2020/08/25