文春文庫<br> 真綿荘の住人たち

個数:
電子版価格
¥641
  • 電子版あり

文春文庫
真綿荘の住人たち

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年05月10日 05時57分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 309p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167852016
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

真綿荘に集う人々の恋はどれもままならない。性別も年も想いもばらばらだけど、一つ屋根の下。そんな奇妙で寂しくて暖かい下宿物語。

内容説明

真綿荘に集う人々の恋はどれもままならない。性格の悪い美人に振り回される大和君、彼に片思いするも先輩の告白に揺れる鯨ちゃん、男嫌いで、今は女子高生と付き合っている椿。大家で小説家の綿貫さんも内縁の夫との仲はいかにもワケありで。寄り添えなくても一緒にいたい―そんな切なくて温かい下宿物語。

著者等紹介

島本理生[シマモトリオ]
1983年東京都生まれ。98年「ヨル」で『鳩よ!』掌編小説コンクール年間MVPを獲得。2003年「リトル・バイ・リトル」、04年「生まれる森」、06年「大きな熊が来る前に、おやすみ。」がそれぞれ芥川賞候補に。11年『アンダスタンド・メイビー』が直木賞候補となるなど、ジャンルの境を超えて注目されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目 びあだいまおう

260
『シュレーディンガーの猫』量子力学のパラドックスを例えた有名な話。この作品は私にとってパラドックス。真綿荘という下宿先に様々な男女が住まう。1人1人が主人公となり短編が続く。少し変わった恋愛観を皆が持ち、それはそれぞれの様々な過去体験が影響してるよう。人との距離感、不思議な価値観、互いにとても上手くいきそうにない個性が真綿荘ではしっくり交わる。この作品の恋愛観は私にとってパラドックス。わかるようなわからないような、それがとにかく心地よい。この気持ちがパラドックス!確かなのは鯨ちゃんを好きってこと‼️🙇 2019/11/22

黒瀬

171
面倒でこじれた人たちだなぁ。でもなんだか羨ましいよ。読後の清涼感は初冬のおぼろげな日差しの中に立っているような感覚に近い。真綿荘に集う人々の恋はそのほとんどが結ばれないだろうと思うほど障害が多い。たがここで過ごした日々は人生の中で最も強烈な記憶として残るのではなかろうか。壮絶に性格の悪い美女・絵麻に振り回される大学生・大和くんを主人公に据えた『海へむかう魚たち』と、大家でありミステリアスで艶やかな綿貫さんの過去をとあるおじさん視点で描いた『押し入れの傍観者』が特にお気に入り。2020/09/21

おしゃべりメガネ

165
四年ぶりの再読で、島本さん作品としては3作目になって読みましたが、本作でグッと島本さんの世界観、作風に魅了されたきっかけとなったのを覚えています。下宿『真綿荘』の住人は管理人をはじめ、なかなか個性的な面子ばかり。北海道から上京し、大学に通う「大和」君をはじめ、とても人間味に溢れたキャラが次から次へと登場し、各々の目線で語り継がれる連作なので、飽きずにイッキに読了できます。ミステリアスな管理人「綿貫」さんのコトが綴られている最終章はなかなか島本さんらしくへヴィな展開でしたが、それはそれで'らしい'結びです。2020/09/27

masa@レビューお休み中

153
真綿荘という柔らかくてふわふわした名前とは裏腹に、この下宿もここに集う人々も、柔らかさとは無縁の鉱物のような硬さと煌きに満ちている。閉じこもった世界には、異質なものが似合って、異端な人々が集まってくる。まるで、同じ匂いを嗅ぎ分けてくるかのように、それぞれが悩みを抱え、痛みを隠し、どこかで理解してほしいと願っている。だからなのか、ここにいる人たちは適度に距離をあけた付き合い方をする。奇妙なほど互いのことを理解しているのに、必要以上には近寄らない。野生の獣のような関係性の中で、平和が約束されるのかもしれない。2015/07/13

ちょこまーぶる

138
初読みの作家さんですが、人の生き方の縮図を垣間見た思いで読んだ一冊でした。人の人生って本当に人それぞれで、その歩み方で今の自分を作っていくもの何だろうなとつくづく感じました。そのようなことを体験させてくれる場所が、最近はめっきり減ってしまった下宿だったんですよね。共有スペースでの語り合いが他者の価値観や生き方と自分自身とを比較対照して自分を見つけていくという場なのでしようね。印象に残った人物は鯨さんで、理由ははっきりしないけど出会ってみたいと思いましたね。今のシェアハウスでも同様な事が起こっているのかな?2015/05/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5937593
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品