出版社内容情報
近年再評価の機運が高まる大平正芳元総理。深い哲学を持ちながら権力闘争の波に翻弄された哲人政治家の生涯を描いた、傑作長篇小説。
第68.69代内閣総理大臣を務めた大平正芳の生涯を描いた傑作小説。
決してスマートとはいえない風貌に「鈍牛」「アーウー」と渾名された訥弁。だが遺した言葉は「環太平洋連帯」「文化の時代」「地域の自主性」など、21世紀の日本を見透かしていた。
キリスト教に帰依した青年期から、大蔵官僚として戦後日本の復興に尽くした壮年期、そして”三角大福”の一人として党内抗争の渦中へ。「政治家は倒れて後やむ」といい、総選挙の最中に壮絶な「戦死」を遂げるまでの波乱の生涯を、愛惜とともに描く。
大平正芳生誕100年記念として書き下ろされた長篇小説の文庫化。文庫解説は川村湊氏。
内容説明
スマートとはいえない風貌に「鈍牛」「アーウー」と渾名された訥弁。だが遺した言葉は「環太平洋連帯」「文化の時代」「地域の自主性」等、21世紀の日本を見通していた。青年期から、大蔵官僚として戦後日本の復興に尽くした壮年期、総理大臣の座につくも権力闘争の波に翻弄され壮絶な最期を遂げるまでを描いた長篇小説。
著者等紹介
辻井喬[ツジイタカシ]
昭和2(1927)年、東京生まれ。元セゾングループ代表・堤清二としての活躍が知られる一方、詩と小説の両方で精力的に創作活動を行っている。詩集『鷲がいて』で読売文学賞詩歌俳句賞、『自伝詩のためのエスキース』で現代詩人賞を受賞。また小説『虹の岬』で谷崎潤一郎賞、『父の肖像』で野間文芸賞を受賞。2012年度文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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