出版社内容情報
タイで??パーッと気軽に手術?≠フはずが!? 出発前から退院後までの日々をリアルかつユーモラスに綴った話題の性転換日記を文庫化。
『オカマだけどOLやってます。』の著者、性転換でタイに行く
タイで??パーッと気軽に手術?≠フはずが!? 出発前から退院後までの日々をリアルかつユーモラスに綴った話題の性転換日記を文庫化。
内容説明
人気エッセイスト・能町みね子が『オカマだけどOLやってます。完全版』の後日談をつづった性転換手術日記。旅行気分で気軽にタイで性転換の予定が、思いもかけない展開に!?タイ出発前から帰国後までの日々を、やたらとリアルでときにハード、そしてトロピカル感満載にまとめた脱力系イラストエッセイ。
目次
はじめてのひこうき
マイペンライの夕べ
カンパリロックの夜
到着の朝
買いものと待機の昼
へんな服の夕べ
ムード高まる夜
その朝
混濁する夜
???〔ほか〕
著者等紹介
能町みね子[ノウマチミネコ]
大学卒業後、ネクタイ時代、OL時代を経て、現在は文筆業&イラスト描き。雑誌、Webなどに多数の連載をもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
314
タイで性転換手術を受けることになった能町みね子さんの体験記。今は「性別適合手術」と言うらしい。世の人たちに知られざるこの手術。私もタマと陰茎を除去するだけかとばかり思っていたが、現在のレベルはとてもそんなものではないようだ。興味のある方はぜひ本書を(と宣伝に加担する)。でも、何のためにそこまで…という疑問も。ともかく、微に入り細にわたって書かれている。相当にたいへんな手術であるようだ。読んでいて頗る面白いが(それこそ彼女の筆力)ある種の悲壮感や困惑も伝わってくる。彼女自身、何のためにの思いは消えない⇒2024/08/20
Lara
72
大変な苦労、激痛、苦難を乗り越えて、死ぬほどの思いをしてまで受けた手術。でもなんだかあっけらかんと、平然とした語り草で綴られている。おしゃべりしているような文章が面白い。南国の明るい青い空の下、陽気な雰囲気だから、尚更そう感じさせる。しかし、「女になる」ための執着心、執念がそんなことをも軽減させたのだろうか。現在、TV、ラジオ、執筆活動でご活躍の能町みね子さんにとっては、今は昔のことなのか。普通に女になってしまったのか。2022/11/20
hatayan
72
人気のエッセイストが2007年にタイで受けた性別適合手術の体験記。初出は当時著者が綴っていたブログ「オカマだけどOLやってます」。術前の緊張から術後の患部の様子やケアにかける手間など内容は相当リアルですが、脱力系のイラストと軽めの文章でぐいぐい読ませます。 著者が本書で訴えたかったのは、性同一性障害に対する世間の風潮への違和感。性転換した人は異様に女であることにこだわるが、女よりも女らしい人は女じゃない。ふつうの女はもっと男らしい。だから、自分は周りを見つつバランスをとってごく普通の女でありたいとします。2020/06/16
パフちゃん@かのん変更
53
能町さんの本は以前『お家賃ですけど』を読んだことがある。本書の方は興味本位。タイで手術を受けたらしい。普通は週間の入院で軽い観光もできるとのことだったが、著者は心臓病の持病があり(そのことはやっとあとがきに書かれていた)結構体には負担があったらしい。かなり大変そうなのに、軽い文調で書かれている。手術はうまくいって良かった。いろんなことはマイペンライだ。2017/07/20
Mumiu
40
たまたま、生まれてきた性別と自分のアイデンティティー上の性別が違っていただけなんだよ。本来そうでありたかった性別に身体もなりにタイに行く。これが今回のツアー。マイペンライの国のユルさは、彼女に合っていたようでよかった。っていうか順応力ある人ですね、この方。能町さんと居酒屋で、「**(タレントの誰かを指して)の女子力って高いよね。完全負けちゃうね!」なんてやってみたいです。2014/01/02