出版社内容情報
閉鎖された市立図書館に忍び込んだ青年二人と少女三人。突然、青色のラジコンヘリに襲われる。姿を見せない殺人者との一夜の暗闘。
図書館に閉じ込められた男女五人の恐怖の一夜
閉鎖された市立図書館に忍び込んだ青年二人と少女三人。突然、青色のラジコンヘリに襲われる。姿を見せない殺人者との一夜の暗闘。
内容説明
沖野国明は昆虫学のフィールドワークからの帰国後、思い出の場所、市立図書館が閉鎖されたことを知る。見納めのため友人と深夜の図書館に忍び込み、高校を卒業したての女子三人組に出会う。彼ら不法侵入者達にとって予期せぬ苛酷な一夜が幕を開けた―。恐怖の閉鎖空間で石持ワールドが炸裂する強力長編。
著者等紹介
石持浅海[イシモチアサミ]
1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒業。97年、鮎川哲也編『本格推理(11)奇跡を蒐める者たち』に「暗い箱の中で」が掲載される。2002年、カッパ・ノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」に応募した『アイルランドの薔薇』で単行本デビュー。04年『月の扉』が第57回日本推理作家協会賞候補、06年『扉は閉ざされたまま』が第6回本格ミステリ大賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Satomi
59
忍び込んだ図書館で謎の攻撃が…!?ラジコンヘリが突如として男女5人に襲いかかる~!!閉鎖空間、ラジコンを操縦する敵はすぐ近くにいるはずなのに姿は見えない。いったいなぜ!?!? なんだろうなー、ぶっ飛んだ設定で面白いんだけど、イマイチ乗り切れない、何かが足りない…。ラジコンヘリに毒針って...それで死んじゃうの??理解出来ないのはラジコンヘリをちゃんと見たことがないからという事にしよう…。2016/01/17
りょうこ
53
本好きにとって図書館や本屋さんが舞台になってる話はついつい手を出したくなるシチュエーション。大雑把に悪くはなかった。細かい矛盾点...と言うのか?都合よすぎる展開と言うのか..?よくわからないモヤモヤはとりあえず横に置いといて、ゲーム感覚で敵からの回避や戦闘を感覚的に楽しめればまぁまぁな1冊。誰かの感想にもあったが貴志祐介さんの『雀蜂』が思い出される。うむ。悪くはない(笑)そして嫌いではない(笑)ある意味とても印象に残る1冊。2014/09/17
rio
39
閉館した図書館に忍び込んだ男女5名が、突如ラジコンヘリの襲撃に襲われるパニックホラー。図書館とラジコンヘリという異色のコラボに意外性があり、追う側としてラジコンヘリを選んだ着眼点が面白いと思います。ただし実際には起こり得ない状況への違和感と、犯人の意図に共感できず物足りなさも残りました。それでも攻防戦に対する緊迫感は十分にあるので、娯楽小説として楽しめると思います。2014/04/09
ジンベエ親分
38
閉鎖された夜の図書館で起きるサバイバルサスペンス。別々の目的で侵入した3人の女子高生と2人の若い男が、ラジコンヘリで襲撃される。設定はなかなか凝っていて、確かに緊迫する。理屈っぽい石持作品の中でシンプルなサスペンス(作者は"冒険小説"と呼んでいる)は異色に思えるが、この襲撃方法とそれを見破っての防御方法、さらにその裏をかいた襲撃方法、という攻防は石持作品らしい。犯人の動機が納得しがたいのも石持作品らしい(笑) まあ、それはともかく、閉鎖空間での攻防は緊迫感たっぷりで、十分楽しめた。2017/12/17
したっぱ店員
32
閉鎖された図書館でのラジコンヘリを操る見えない敵との戦いの描写は面白かったが、それに至る動機とかがまあ納得いかない。でもきっと作者さんもバトルが描きたかったんだと思うし、そこが楽しめたからまあいいか。こちらのレビューで「雀蜂」と似てるとの意見を見て膝を打った。まさにおっしゃる通り!読後感も・・(汗 )2014/09/22