文春文庫<br> フライ・トラップ―JWAT・小松原雪野巡査部長の捜査日記

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文春文庫
フライ・トラップ―JWAT・小松原雪野巡査部長の捜査日記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 280p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167838393
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

地方都市で消えた女子高生。その背後には、脱法ドラッグが蔓延する荒んだ闇が広がっていた。若き女性警官雪野は少女を救いだせるか。

内容説明

O県警生活安全部「JWAT」は女性と子供を守る特別チーム。一員である小松原雪野は、夜の公園で保護した高校生・隼人の証言に不信感を抱く。サラリーマンを襲う少年や、蔓延りだした脱法ハーブを追ううち、彼女は少年たちのなかに潜んだ闇の存在に気がつく。だが、それは悪夢のはじまりにすぎなかった。新感覚警察小説。

著者等紹介

高嶋哲夫[タカシマテツオ]
1949年、岡山県玉野市生まれ。慶応義塾大学工学部卒業。同大学院修士課程修了。日本原子力研究所研究員を経て、カリフォルニア大学に留学。1979年、日本原子力学会賞技術賞受賞。1994年、「メルトダウン」で第1回小説現代推理新人賞、1999年、「イントゥルーダー」で第16回サントリーミステリー大賞・読者賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

RIN

27
猫も杓子も警察小説、という時流に乗ったわけでもないだろうけれど、これは微妙。高嶋さんや笹本稜平さんのようなスケールの大きなテーマで書いてきた作家さんが警察もののミステリを書くとどうも必要以上にこじんまりとしてしまうような気がする。主人公も年齢の割に落ち着きがないしむやみやたらに突っ走ってはぶつかって無理やり方向転換・・・の連続て信念というか筋が通ってないし。文章巧者の高嶋さんなのに何だか行ったり来たりな描写が多く・・・。と、不満ばかり言ってしまいましたが高嶋さん作品好きなので次回に期待です。2015/05/27

よしりん

15
警察小説で描かれている内容はヘビーなものなのに主人公が甘いというか結果ゆる~い感じで今一つだった。2015/06/17

Mzo

13
生活安全課の女性巡査部長を主人公にした警察小説。『M8』『TSUNAMI』等の災害パニック小説の名手である著者ですが、こういう作品も書くんですね。次から次へと事件が起こる生活安全課の雰囲気はよく分かりましたが、ひたすら山場が続くのは災害小説の雰囲気を髣髴とさせて、面白かったんだけどちょっと読み疲れました。主人公の性格含め、もう少し緩急があってもいいのかな。2013/02/12

みやしん

10
面白くないわけではないんだけど、実写のシチュエーションを小説にしたような…さりとてノベライズでもない中途半端な印象。顔見せ程度の登場人物が多いのに、その立場説明を余計に加えるから無駄に脳のカロリーを費やされ、現場に二年も居続けるキャリアが結局なんもなかったのと、少年側のいいところをいつの間にか別の少年が台頭したのがその最たる例。細部にばかりこだわり過ぎる脚本家とプロデューサーの意向で方向性と話数がコロコロ変わったドラマみたい。2021/06/02

Yunemo

9
著者の幅広さに感激。ただ、当初の息詰まる雰囲気の作風が好きです。ここ直近の作品は、今の時代心象に合わせたものが多くなっている、と言えば、良い意味でも悪い意味でも、言い過ぎになってしまいますか。本作品、少年法の適用という意味では、現実にここまで来てしまっているのでしょうね。未成年者=子供、あるいは成人=大人という概念は、崩れつつあるのは事実です。改めて、現実問題としてどう捉えていけばいいのか、今の新聞を賑わす話題がここにあります。全世代への問題提起の作品と捉えて読了。2013/02/10

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