文春文庫<br> 六本木デッドヒート

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文春文庫
六本木デッドヒート

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  • サイズ 文庫判/ページ数 392p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167838331
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

刑期を終え出所した元風俗嬢。静かに暮らすはずが、ある事件との関わりを疑われ狙われるハメに! 異色の第16回松本清張賞受賞作。

殺人を犯し、八年の刑期を終えて出所した元風俗嬢の笙子。これから静かに暮らそうと
していたところ、かつての恋人・加治が銃撃事件を起こして逃亡中であることを知る。
加治は関東最大の暴力団・浅尾組のフロント企業から十億円の金を騙し取り、行方をくらませていた。元恋人の笙子は事件への関与を疑われ、複数の勢力から身柄を狙われる。身に覚えのない笙子は疑惑を晴らすために浅尾組の会長と直談判をするも、その後も身柄を狙われ、ついには奇妙な集団に拉致されてしまう。その後命からがら、なんとか窮地から脱出した笙子は、ようやく背後にある複雑な事情を理解する。そして自らの身を餌に、加治の手下・御厨をまず誘い出し、さらに加治に近づこうとしたが……。企みは成功するのか? そして十億円の行方は? 殺人の前科を持つ元風俗嬢という、ハードボイルドの新しい主人公を造形、スピード感あふれるストーリーテリングも絶賛された、第十六回松本清張賞受賞作。

内容説明

殺人を犯して服役、八年の刑期を終え出所した笙子。静かに暮らすつもりが、かつての恋人が起こした十億円強奪事件に巻き込まれて複数の組織に狙われるはめに。かかる火の粉を笙子は振り払えるのか?ハードボイルドの新しいヒロイン像が絶賛された第16回松本清張賞受賞作。

著者等紹介

牧村一人[マキムラカズヒト]
1967年千葉県生まれ。多摩美術大学卒業。2006年「俺と雌猫のレクイエム」で第45回オール讀物推理小説新人賞を受賞。09年『アダマースの饗宴』(『六本木デッドヒート』に改題)で第16回松本清張賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とも

41
★★★★これは面白い。キャラ、勢い、内容、ドンデン、言うことなし。主役は女性殺人犯だが、彼女が出所したところから始まる。この突拍子もないシチュエーションで彼女が様々な問題を起こすと思うや否や読み進めるに従い、彼女がまともに見えてくる。兎に角、読んでみるべし。2014/07/08

あ~や★

10
殺人罪で8年の服役を終えた笙子が10億円の在処をめぐる暴力団絡みのゲームに巻き込まれていくミステリハードボイルド。 作品の世界に入り込めず、途中で読むのをやめようと何度も思いましたが、第16回松本清張賞受賞作らしいので頑張って読了しました。 暴力団同士の闘争とか全然興味ないし、登場人物の心情に寄り添うこともできなかったので時間を無駄にしてしまったかな。2023/10/14

rakim

8
殺人の前科のある風俗嬢、暴力団の内部抗争、都会を舞台にした派手な銃撃アクション・・とスピード感ある展開で一気読みできてしまいます。まさにデッドヒート小説。2013/08/13

ブルーノ

4
初読みの作家さん。10億円をめぐる男たちの争いに巻き込まれ、しぶしぶながらも関わっていく笙子さんのキャラクターに惚れた。まさに、ハードボイルドという言葉がピッタリでカッコ良かった。また、笙子さんと雨宮やリサの会話もユーモアがあって面白かった。登場人物が多い分、もう少し説明が欲しかったかなと思う場面もあったけど、ストーリーの展開が面白いのでどんどん読み進められた。そして、なるほどそう来たかというラストも爽快だった。また読みたいと思った。2016/07/27

しんた

3
ハードボイルド&ITバブル経済モノ作品。ストーリーはよく練られているが、情景描写が分かりづらいので読み直しがしばしば必要だった。加治からの電話、読み直したけど見つからなかったが伏線回収じゃなかったのかな2019/06/24

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