出版社内容情報
Jリーグ草創期を支え、40代なかばにしてなお疾走を続けるキング・カズ。誕生からブラジル留学、そして現在までを熱く語る半生の記。
内容説明
Jリーグ発足から20年、いまなお疾走を続ける三浦知良。誕生からブラジル時代、日本代表での栄光と蹉跌、欧州リーグへの挑戦、そして逆境からの再起―。カズとともに歩み続ける著者が、その波乱に富んだ半生を、貴重な肉声をもとに描く。熱いサッカー哲学の源泉を伝える「文庫版のためのあとがき」書き下ろし70枚を収録。
目次
プロローグ 夢追うゴール
第1章 夢見る少年(静岡―1967~82)
第2章 死のロード(ブラジル―1983~87)
第3章 喝采(ブラジル―1988~90)
第4章 帰郷(東京―1990~91)
第5章 家族会議(東京―1992)
第6章 日の丸(イタリア―1993・冬)
第7章 初陣(神戸―1993・春)
エピローグ アメリカ、そして世界へ
著者等紹介
一志治夫[イッシハルオ]
1956年、長野県松本市生まれ、東京都三鷹市育ち。「現代」記者などを経て、ノンフィクション作家に。主な著書に『狂気の左サイドバック』(第1回小学館ノンフィクション大賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gonta19
41
2012/11/9 Amazonより届く。 2014/1/21〜1/25 久しぶりのカズ本。アメリカW杯の1次予選終了までがまとめられている。断片的に読んだことのあるエピソードが多かったが,J開幕前に読売と清水の間でこれほど揺れ動いていたとは知らなかった。 しかし,カズのメンタルの強さは凄い。この強さは時には軋轢も産むのだろうが,意志の強さ,というのは本当に凄い武器だな。最近の本田△にも通じるものがある。 今シーズンも現役のカズ,頑張ってほしい。2014/01/25
anken99
4
新刊かと思いきや、1993年刊行の本を2012年に20年ぶりに文庫化した作品だった。すなわち、著者の名作『たった一人のワールドカップ』以前のカズ物語である。現在も現役を続けるキングカズ。20年前の取材時には、キングカズ自身もそんなことは夢にもイメージしなかったろう。しかし、本作が書かれた当時までの軌跡、そして言葉に触れると、それはやはり必然だったのだろうと、感慨深い気持ちになる。キングカズの生き方、心底カッコイイと思う。2015/11/08
ゆーや
4
2013年15冊目。 カズから学ぶメンタリティーは計り知れない。 40代半ばにして、「現状維持」ではなく毎日発見を繰り返しながら走り続ける姿勢に感動。 「過去の栄光がすごい人」ではなく、「今とこれからが楽しみな人」。 常に「いま、ここ」をストイックに全力で挑む姿勢が何より大切だと学んだ。2013/01/30
すぎねえ
4
あとがきで著者が「遠慮している」「突っ込み不足」と書いているけれども、それでもこのざっくりの中でもカズって凄い!と思う。元々サッカーはさっぱり詳しくなくて、ブラジルから鳴り物入りで帰って来たカズについては、なんか調子こいてる人だなあと正直いい印象はなかった(ひー!なんという高飛車な!)。でもそれもこういう裏付け(裏事情)あっての話だったのか、と震えました胸が。今なら分かる、やっぱり「キング」カズは恰好良いよ!2012/11/21
Decoy
4
著者もあとがきで認めているとおり、「遠慮している」「突っ込み不足」の部分も多い。あとがきで描かれた、最近のカズの方が魅力的だ。それでもなお、パイオニアとしてのカズの偉大さがびんびん伝わってくる。2012/11/14