出版社内容情報
失われてしまった〈昭和的なるもの〉を追慕しながら、憲法、教育、映画、さらには夢の隠居生活まで、森羅万象を軽快に語る名エッセイ。
内容説明
昭和二〇年八月十五日という巨大な「断絶」を、葛藤しながらも受け入れ、生き抜いた“昭和人”。彼らの規範に則るならば、格差に揺れ、市場原理に翻弄される現代の日本は、どのように映るのだろうか―。憲法、教育、医療、さらには音楽、映画、漫画まで、独特の視座から鋭利に語る。刺激に満ちた名エッセイ。
目次
第1章 昭和のエートス(私的昭和人論;貧乏で何か問題でも? ほか)
第2章 国を憂うということ(改憲派に訊きたい二つのこと;憲法を改正しないことがもたらす利益 ほか)
第3章 情況への常識的発言(記号的な殺人と喪の儀礼について;死者とのコミュニケーション ほか)
第4章 老いの効用、成熟の流儀(アジア的宗教性;隠居の愉しみ ほか)
著者等紹介
内田樹[ウチダタツル]
1950年、東京都生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学大学院博士課程中退。2011年3月、神戸女学院大学大学院文学研究科教授を退職。現在は同大学名誉教授。専門はフランス現代思想、映画記号論、武道論。2007年、『私家版・ユダヤ文化論』で第6回小林秀雄賞を受賞。『日本辺境論』で新書大賞2010年を受賞。2011年、第3回伊丹十三賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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