出版社内容情報
恋と野菜の育て方は同じってこと? 耕し、種を蒔き、慈しむ。野菜たちが教えてくれる恋の育て方――。おいしいレシピも満載。
恋愛小説の名手が奏でる“野菜”恋愛小説
恋と野菜の育て方は同じってこと? 耕し、種を蒔き、慈しむ。野菜たちが教えてくれる恋の育て方――。おいしいレシピも満載。
内容説明
同窓会に参加するため帰郷したまゆみは、別れた彼と再会する。プロポーズを退けて東京で働くことを選んだ彼女と故郷で教師をしながら野菜畑を育てる彼。終わったはずの恋が10年の時を経てふたたび芽吹く―。恋愛小説の名手が描きだす、野菜のようにみずみずしく、栄養と幸せ満点の、3組の恋の物語。
著者等紹介
小手鞠るい[コデマリルイ]
1956年岡山県生まれ。同志社大学法学部卒業。93年「おとぎ話」で第12回「海燕」新人文学賞、2005年『欲しいのは、あなただけ』で第12回島清恋愛文学賞、09年、原作を手がけた絵本『ルウとリンデン旅とおるすばん』でボローニャ国際児童図書賞を受賞。ニューヨーク州ウッドストック在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
67
3組の恋人たちの恋模様が素敵でした。短い短編が積み重なって物語は進みますが、みずみずしい野菜のようで、沢山の栄養と幸せを貰ったような気分になります。できすぎたラブストーリーのようですが、穏やかな空気が流れていて、思わず微笑みたくなる作品でした。2015/08/17
yumiko
34
十年ぶりに再会し惹かれ合う恋人たち、お見合いで出会ったアーティストと商社マン、亡くなった夫を思い続けながら一人娘を育てる女性…登場人物はこの三組。彼らを緩やかに結びつけるのは、日々食卓で口にする数々の野菜たち。 瑞々しく栄養満点な野菜たちのエネルギーから、彼らは生きる力を貰い、それぞれの人生を生きていく。 出てくる野菜の多いこと、美味しそうなレシピも沢山あって、読んでいる私たちも力を貰えるよう。 ちょっと出来過ぎなラブストーリーだけど、時にはこんなほんわか優しい物語もいいかな。2015/05/02
coco夏ko10角
25
日経ヘルスで連載していたものを一冊にまとめた本。雑誌連載作品だからしょうがないんだけど、同じような人物説明がしょっちゅうあり後半はちょっとだれた。料理は美味しそうだし野菜に関する話は面白かった。2015/03/21
MOKIZAN
22
三組が集合して大団円、というラストかと思っていたら違っていた。野菜のことを知って食べて心身共に健康、そしてハッピーになって行くんだからいいでしょう。最初と最後は掛けているのか、でも俺はこの言葉、親には言えないな。2017/04/17
なな
19
とても素敵なお話しでした。恋愛と料理を絡めて、優しい雰囲気で進んでいくあたたかみのある作品でした。こんな風に人を好きになりたいなと思います。そしてその人のために、野菜を使って丁寧に優しい美味しい料理を作りたいです。2019/03/19