文春文庫<br> ちょいな人々

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文春文庫
ちょいな人々

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  • サイズ 文庫判/ページ数 317p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167809010
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「カジュアル・フライデー」に翻弄される課長の悲喜劇を描く表題作、奇矯な発明で世の中を混乱させるおもちゃ会社の顛末「犬猫語完全翻訳機」と「正直メール」、阪神ファンが結婚の挨拶に行くと、彼女の父は巨人ファンだった…「くたばれ、タイガース」など、ブームに翻弄される人々を描くユーモア短篇集。

著者等紹介

荻原浩[オギワラヒロシ]
1956年埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業。広告制作会社を経て、コピーライターとして独立。1997年「オロロ畑でつかまえて」で小説すばる新人賞受賞。2005年『明日の記憶』で本屋大賞第2位、第18回山本周五郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

180
荻原さん得意な短編集は、市井の人々への愛情と皮肉が入り混じったコメディで、 人気店の生姜焼き定食のようで安定した味わいだった。表題作『ちょいな人々』と 『くたばれ、タイガース』は日本オヤジたちの悲喜こもごもに頷きつつクスクス笑え たし『ガーデンウォーズ』『占い師の悪運』には日常の「あるある!」が詰め込まれて いた。『いじめ電話相談室』は問題解決が安易な感じもしたが、主人公の気持ちは 悪くない。『犬猫完全翻訳機』と『正直メール』にはただただ笑わされた。お気軽な 笑いが欲しい人にオススメできる。2017/03/13

174
短編集。みんつぶにて、本作品を呟かれていた方の感想を読み、興味を持ったので購入しました。本当に全作品面白くてあっという間に読みました。ドラマ化してほしい!ちゃんとオチもしっかりついていて、ストーリーの繋がりかたも上手く、さすが荻原さんだと思います。読了後もスッキリします。2016/10/15

射手座の天使あきちゃん

127
わが身やわが社に置き換えると決して笑えない筈なのに・・・ なぜか頬がゆるんじゃいますぅ <(^_^;  「勘違いオヤジ」・「ぶっ飛び主婦」・「あぶない商品開発会社の方々」に「時代遅れの野球狂」読んでて痛い・痛い!!(笑)  暑い夏の夜は、スイカと団扇と「ちょいな人々」ねっ (^_^)v2011/07/24

美登利

120
面白かったです。人々のちょいと変な部分を取り上げた日常のあるある短編集。表題作は特に分かるなぁ〜。オジサマを持ち上げるのがうまい若い女性社員も、持ち上げられて鼻の下伸ばす中年上司も(笑)犬猫語完全翻訳機は私は要らないな、何だか怖いもの。どれも他人事として思えばクスクス笑えるお話ばかりでした。難しいこと考えなくて肩が凝らなくて良い本だと思います。2017/06/20

chimako

117
ちょいな人々…残念で、今で言うところの痛い人たち。けれど愛すべき人たち。表題作はクールビズであたふたしながら可愛い子ちゃんの一言で舞い上がる男性会社員たちを描く。23万のジャケットが似合わなかったら許されませんよ。全くね、しっかりしてよ~と笑いながら次のお話へ。ささやかな庭への執着、脱サラ占い師の不運、いじめ電話相談の職場いじめ、犬と猫の本音、メールの奥に潜む本音、巨人ファンの父と阪神ファンの恋人。どの話の主人公たちもワガママだけど憎めない。「犬猫語完全翻訳機」と「くたばれダイガース」が好み。面白かった。2017/09/24

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