出版社内容情報
元日の午前零時、初詣客が消えた。それが謎の集団“セブンス”が仕掛けた日本絶滅計画の始まりだった。一体どうやって、何のために!
内容説明
元日の午前零時、全国の初詣客が大量に消失し、同時に警視庁や各県警本部が謎の集団に占拠された。それが日本絶滅計画の幕開けだった。それぞれ特殊な能力を持つ7人組セブンスは、リーダー・タクトの指揮のもと、日本中の人という人を消していく。一体どうやって、なんの目的で?驚愕のパニック・サスペンス。
著者等紹介
清涼院流水[セイリョウインリュウスイ]
1974年、兵庫県西宮市生まれ。京都大学経済学部に在学中の96年、『コズミック』(講談社)で第2回メフィスト賞を受賞し、作家デビュー。以後、著作は70冊に及ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヤギ郎
13
日本から人を消滅させたい時の手引き書。事件のはじまりは元日の神社で人が消える。これをカモフラージュするように、全国の主要警察署がテロリストに占拠される。単なる失踪事件であれば、一つの事件として処理される。しかしこの消滅事件は「桁外れ」。あらゆる立場の人が事件の裏で暗躍する。消えた人たちはどこへ行ったのか? 残された人たちは? 日本は? そして、「世界」はどうなってしまうのか? 緻密に練られた冒険小説。 2019/05/28
塩崎ツトム
11
「コズミック」に比べるとひどくフツー。読者を驚かせるポイントも、フツーだった。トンでる設定も、統計的数字でしか進行しないので、あくまでもおまけだ。2016/01/23
CCC
10
作者やタイトルから予想される以上の話はなかったけれど、やりたいことはやった感はある。何事もやり切るのが大事だなと思った。2023/06/13
悠遠
8
うむむ、思ったよりはぶっ飛んでない。最後のオチも想定の範囲内。首相は強運の持ち主言ってたからなにかどんでん返しあるのかなと思ったけど、そんなことも無く。2020/08/04
ビスコ
8
タイトル通り、「日本絶滅計画」の物語。作射的にはミステリと捉えてるそうだけど、その要素は強くない。 解説にあるように、奇妙なリアリティさがある。豪快なスケールと魅力的な役割の登場人物でデフォルメされてるけれど、読んでいるとなんだか明日にでもこうなりかねないという不安に襲われる。 登場人物が薄いかなあ、というのは否定できない。けど、それはシュミレーションの為の駒だから、という見方も出来る。シュミレーション小説だな、まさに。 余談だけど、大阪と名古屋が消え去るシーン、あっさりしすぎてて可哀想w2018/01/02