出版社内容情報
「おいしい生活」「一緒なら、きっと、うまく行くさ。」「恋は、遠い日の花火ではない」……時代を映す傑作コピーを選び出した!
内容説明
「不思議、大好き。」「おいしい生活。」「好きだから、あげる。」―1980年代に突如巻き起こったコピーライターブーム。彼らが時代の空気を敏感に嗅ぎ取り、鋭く表現した広告コピーは、消費者だけではなく社会そのものを揺り動かした!80年代以降の傑作コピー516本に解説、制作履歴を付けた永久保存本の決定版。
目次
女
男
愛
仕事
人間
家族
毎日
人生
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
emi
29
タイトルの響きよりはずっと面白いと思う、80年から01年までの広告コピーをテーマ別に集めた本。私は短い言葉で人の心に残す、ということにとても憧れを持っていて、初めて心に残ったコピーも覚えているくらい好き。高度成長期の消費する時代からエコの始まりあたりまでのコピーには、くっきりとした時代の反映があって、パルコという店の勢いや、豊かさ前提の遊びや、その頃の大人の心を掴んだであろう言葉たちに、陽気な明るさと鋭さを感じた。今読んでも好きだなと思うコピーもたくさん。穂村弘さんの解説も良かった。息抜きに読むのも○2015/04/20
磁石
24
「ウィスキーの中に俺の独立国がある」「恋が着せ、愛が脱がせる」「音楽を聴いている、僕は生きている」「時々想って、時々忘れて、いいですか?」「東京で一番新鮮なものはニュースだ」「ビールは人生の一部をスローモーションにしてくれる」……モノの<いのち>を表してみせた言葉。2017/05/11
あつ子🐈⬛
18
時おり思い出したように本棚から取り出す本。 「恋は、遠い日の花火ではない。」は名コピーよのう。2018/10/17
ぼにー
17
「コピーライターは言葉の人ったらしである。そして、優れたコピーは媚は売らない。」なるほど〜それで魅せられるんだなー気に入ったコピー↓ 「敵が多い。だから私は幸せだ。」 「毎日生きてりゃ、腹も立つ。」 「負けても楽しそうな人には、ずっと勝てない。」 「遊んでいるのではない。給料に合わせて働いているのだ。」 「ウイスキーの中には俺の独立国がある。」 「女は仕事で死んだりしない。」 クスッと笑ったり、なるほど〜と思ったり、コピーの中には真実が現れるんだな〜 カッコいいと思うものは、だいたいウイスキーのコピー。2017/04/19
musis
17
一行で惹きつけるキャッチコピー。「目を閉じても見える人。」「あなたが会いたい人も、きっと、あなたに会いたい。」「無鉄砲という武器を、あんたにあげよう。」「父さん母さん、ボクに最後の投資をする時が来た。」「ダイヤは哀しみを殺せます。」など。切なさに胸締め付けられたり、自分の現状に悲しくなったりもする。2016/10/20