出版社内容情報
不思議でファニーな世界へようこそ。くすくす笑って、ちょっと考えこんで、時に爆笑。フジモトマサルの楽しいイラストも満載です。
内容説明
奈良の鹿を見習って、他の県でも一種類ずつ動物を放し飼いにしたらどうかと考えてみたり。古本屋で買った『ヤング愛情学』の回答者のテンションの高さに驚いたり。歌人・穂村弘の不思議でファニーな日常へようこそ。名コンビを組むフジモトマサルのイラストも満載。西加奈子が本文・イラストを担当した「偽ょ偽ょっ記」収録。
目次
にょにょっ記
偽ょ偽ょっ記(解説に代えて)(西加奈子)
著者等紹介
穂村弘[ホムラヒロシ]
昭和37年(1962)札幌市生まれ。1990年に歌集『シンジケート』でデビュー。気鋭の歌人として、創作、評論ともに活躍。歌集に『ラインマーカーズ』ほか。エッセイのジャンルでも独自の魅力で人気を博している。2008年、歌論集『短歌の友人』で第19回伊藤整文学賞、「楽しい一日」で第44回短歌研究賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
179
「にょっ記」の続編だが、基本的なコンセプトが全く同じなので、どうしても2番煎じ感、マンネリ感は否めない。「にょっ記」もそうなのだが、「ちょっとした外界のおかしみの発見」に主眼が置かれていて、面白いことは面白いのだが深まりを持たない。穂村弘の場合は、むしろ自己の内に潜むものの発見を幾分か自虐的に語る方が、より本領を発揮できるだろう。「歌」は、やはり外界よりも心の内質の表現にこそ本質があるのだから。2013/06/22
修一朗
114
2作目もアホくさくて面白くてニヤニヤがたっぷり。マイ抱腹No.1は「蕎麦屋の恐怖」。古本からかなりネタを仕込んでいることが分かって,自分も食指が動いてしまった。だって「くわうこつ,さうくわい,きやうさう」なんてワタシのツボだもの。P182にPPAPを発見,掲載当初はこんなにブレークするとは思っていなかったろうね―。西加奈子さんの偽ょっ偽ょっ記は言われなきゃそのまま続きとして読んじゃうかも,と思ったくらい自然でした。自意識具合がホムラさんと近いのですね,さすがです。さて,たて続けで「にょにょにょっ記」へ2017/03/25
やせあずき
99
にょっ記に続いて読了。穂村さんの頭の中を覗いてみたくなります。ほむほむのフィルターを通してみたら、平々凡々とした世の中は驚きの連続なんだろうな。巻末の西加奈子さん「偽ょ偽ょっ記」も笑えます2015/12/27
Kazuko Ohta
92
正直に言います。冊数稼ぎのために手に取りました。だけど。笑った笑った。この人が言うと、たとえ下ネタでも下品にならない。金玉挟まれて「ぎゃん」という、これを女性たちは知らんだろうと胸を張りつつ、でも女性が知っていて男性は知らんことのほうが多いはずと女性をフォローする。そう言われると思い出す、生理用品のCM。「2日目でも安心」というフレーズに、「2日目ってどうなるん!?」と本気でおののいていた男性がいました。凄いのよ、2日目(笑)。解説に代えた西加奈子の日記も傑作。息抜きにと思って読んだら、息抜き以上の効果。2018/05/15
❁かな❁
91
又吉さんが穂村弘さんの本をご紹介されていたのをきっかけに穂村さんのファンになってしまいました!これで穂村さんの本は三作目で今、読んでいる途中の物もあります!前に『にょっ記』を読んで(私の初ほむほむ本)面白かったので続編のこちらも読んでみたのですが、前作同様ゆるゆるなのと穂村さんの着眼点や発想が面白いのでクスクス何度も笑ってしまいました♪穂村さんの長めの文章のエッセイよりも私は、にょっ記シリーズみたいな短い文章の方が好きかも知れません!長編を読み終わった後にちょっと気分転換するのに最適な感じです(^ ^)2013/02/18