文春文庫<br> がんと闘った科学者の記録

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文春文庫
がんと闘った科学者の記録

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  • サイズ 文庫判/ページ数 450p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167801359
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

出版社内容情報

「ノーベル賞確実」と言われていた素粒子学者・戸塚洋二氏が、がん発見から死に至るまで、自らの病を冷静に見つめ綴った感動的記録。

内容説明

ニュートリノ観測でノーベル賞確実と言われた物理学者・戸塚洋二さん。本書は、がんで余命わずかと宣告されてから死の直前までの一年弱、みずからの病を見詰めた記録である。治療経過を克明に分析し、死と信仰について想い、そして庭の花々を愛でる…、最後まで冷静で暖かい思いに満ちた感動の闘病記。

目次

The First Three‐Months(2007年8月4日~2007年10月31日)
The Second Three‐Months(2007年11月3日~2008年2月8日)
The Third Three‐Months(2008年2月9日~2008年4月29日)
The Fourth Three‐Months(2008年5月3日~2008年7月2日)
対談「がん宣告『余命十九カ月』の記録」(戸塚洋二;立花隆)

著者等紹介

戸塚洋二[トツカヨウジ]
1942年静岡県生まれ。72年東大大学院理学系研究科博士課程修了。88年東大宇宙線研究所教授に。98年世界で初めて素粒子ニュートリノに質量があることを発見した。仁科記念賞、パノフスキー賞、ベンジャミン・フランクリン・メダルなどを受賞。2004年、文化勲章を受章。2008年7月10日逝去

立花隆[タチバナタカシ]
1940年長崎県生まれ。64年東大仏文科卒業。文藝春秋に入社するが、66年退社し東大哲学科に学士入学。在学中から評論活動に入る。74年の「田中角栄研究―その金脈と人脈」(「文藝春秋」11月号)は社会に大きな衝撃を与えた。人文、社会、科学など、その活動範囲は広い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

57
昨年ノーベル賞を受賞なさった梶田先生のお師匠にあたる方のブログを記録したもの。末期がんの治療日記を淡々と、ときにユーモアを交えながら書いていらっしゃる。そこにはほぼ理性と知性しかない。まさに科学者として自分の病状を分析して、おなくなりになった方なのである。御存命でいらしたらノーベル賞は戸塚先生のものでもあったことはほぼ確実。悔やまれてならない。2016/02/17

井月 奎(いづき けい)

43
この本は戸塚洋二という科学者自らの末期がんの状況報告といった感のあるブログを抄して書籍化したものです。ご自分の病状や抗がん剤の投与記録をつぶさにつける極めて冷静な科学者らしい行いをすると同時に、理解できない死を恐れ、その気持ちを吐露することも隠さずに書き綴ります。死をただ恐れるのではなく、生きることと死ぬことへの深い洞察になっており、それは読む者にとって死への恐れを軽くしてくれもします。科学者として偉大なだけではなく、深い優しさと思いやりを抱く哲学者でもあります。すごい人って本当においでになるのですね。2020/02/06

ゆうゆうpanda

32
『癌に取り組んだ科学者』と言ったほうがいいかも知れない。再々発、骨や脳への転移という7年に及ぶ壮絶な闘病記録。ガンマーカーの数値や腫瘍の大きさをグラフ化するなど、科学者らしい習性は、仕事にどこまで係われるか、今の状態でいつまで生きられるかを知るために必要な行為だった。最期の方は奥様の育てた草花を観察する愛に充ちた日々。研究の成果で得られた余命と言えるだろう。戸塚さん、ノーベル賞に名前は刻まれなくても、あなたという記憶はこの本で後世に残りました。あなたの人柄は確かに私を貫き、手応えのある温もりを残しました。2015/11/22

to boy

24
戸塚さんは私の高校の先輩に当たります。ノーベル賞を受賞していたら我が校始まっていらいの快挙でしたが残念です。根っからの物理学者ですね。何でも数値化、グラフ化して論理的に考察していきます。右脳の妄想を左脳が観察するって人間業じゃあないです。植物学、仏教への関心も物理学者としての態度が素敵に思えました。小柴さんからの教育についての記述が印象的でした。偉大な人を失ってしまったという気がします。「ガンになった理由はすべて自分にある。自分以外を決して恨まない」。良い言葉です。2015/12/19

pollack

17
ニュートリノの質量発見でノーベル賞を受賞する前に癌で逝去した戸塚博士の闘病記です。科学者らしい簡潔明晰な文章は非常に分かりやすい。そして自分の病状を客観的に捉えて鋭く分析と考察は流石超一流の研究者。死の恐怖や生への渇望はあまり触れていませんが、ぐっと内に秘めて耐えていたかと思うと辛くなります。本書は博士のブログの抜粋ですが、話題は多彩で、闘病記以外に科学、教育、仏教、身近な花など、博士は亡くなるまで本当にポジティブだったのでしょう。私も数年前に大病を経験した身。共感し、考えさせられ、そして励まされました。2017/03/10

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