文春文庫
群青―日本海軍の礎を築いた男

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  • サイズ 文庫判/ページ数 425p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167801137
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

長崎海軍伝習所で、榎本武揚等とともに日本海軍の基礎を築いた幕臣・矢田堀景蔵の波乱に満ちた人生を描く、傑作海洋歴史小説。

内容説明

幕府海軍の設立から、その終焉まで立ち会った男、矢田堀景蔵。幕府学問所で秀才の名をほしいままにした景蔵は、阿片戦争の波及を恐れた幕府の命により、長崎の海軍伝習所に赴任した。そこでは勝海舟、榎本武揚等、その後の幕府の浮沈を共にする仲間と出会う。幕府海軍総裁まで昇りつめた男の生涯。

著者等紹介

植松三十里[ウエマツミドリ]
静岡市出身。昭和52年に東京女子大学史学科卒業後、出版社勤務などを経て、平成15年「桑港(サンフランシスコ)にて」で第27回歴史文学賞受賞。平成21年『群青―日本海軍の礎を築いた男』にて第二八回新田次郎文学賞受賞。同年「彫残二人」で第十五回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壮の字

57
幕府海軍を創り育てた実務家・矢田堀景蔵の生涯。江戸開城のころは海軍総裁を務める。まったく知らなかった...なぜだ?「戦争に反対した者は、反対しながらも戦争を止められなかったのだから、評価はされない」からだ。新政府軍とも戦わずに、副総裁・榎本武揚の艦隊脱走・函館戦争にも参加しなかった。維新後、英雄視され新政府の要職に就く榎本にたいして、矢田堀は閑職にしか縁がないばかりか「逃げた海軍総裁」の汚名を晴らすこともないまま老いてゆく。彼は戦わないことによって、西洋列強からこの国を守った。専守防衛といえないか。2016/04/06

Totchang

12
群青色、ウルトラマリンブルーが海を表す色として題名に使われたのかと思っていたのですが、「青は藍より出でて藍より青し」だったとは思いもよりませんでした。第9章でそれを上手に洒落てみたのにも好感が持てました。幕末から明治にかけての歴史の動きには大変なエネルギーと血が流れたわけですが、このような観点から描かれたのを手にするとまた新たに会津藩の悲劇を思い出さずにいられません。歴史に埋もれた海軍総裁矢田堀景蔵の物語。2020/07/30

さっと

12
「おまえたちが持っている海軍の技術は、自分のものではない。日本の財産だ。それを粗末にしてはならない」―江戸無血開城後、旧幕府軍を率いて蝦夷地にわたり武士の一分を通した榎本武揚に対し、幕府海軍のトップ(すなわち、榎本の上司)でありながら慶喜恭順の意にならい、維新後、「逃げた海軍総裁」と揶揄された矢田堀景蔵。しかしながら、昌平黌の秀才として師にも恵まれ、当代随一の国際感覚と海防意識に裏づけられた行動倫理と、海軍にかけた情熱の前には、そんな評価もふっとぶわ。明治の世で、教育者として生きる道があればよかったのに。2015/03/08

fuku

4
家康の子を読んで、すごく心情的な描写が響くなーと思って好きになった作家さん。最初はなかなか頭に入ってこなかった、というのも随所で出てくる八田堀の家庭人としての姿に共感できなかったからなんだけど、最後はやっぱりよかった。タイトルの群青っていうネーミングもよかった。2015/10/28

もぐを

4
良い話でした。慶喜の側からの物語も読んだし榎本の側からの物語も読んだけどコレが1番良かった。矢田掘、かっこエエなぁぁ。2015/07/28

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