文春文庫
六つの星星―川上未映子対話集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 239p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167791032
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

芥川賞作家・川上未映子がその知力を発揮し、斉藤環、福岡伸一、松浦理英子、穂村弘、多和田葉子、永井均らと交わしためくるめく会話

川上未映子の思考の軌跡

芥川賞作家・川上未映子がその知力を発揮し、斉藤環、福岡伸一、松浦理英子、穂村弘、多和田葉子、永井均らと交わしためくるめく会話

内容説明

『乳と卵』で芥川賞を受賞し、『ヘヴン』、『すべて真夜中の恋人たち』など話題作を発表し続ける川上未映子が、敬愛する作家や生物学者、哲学者、精神科医ら6人と切実に語りあう。心配性と創造性、書くという享楽ゆえの苦しさ、作品が生まれる瞬間、最大の制約がもたらす最大の自由―圧倒的好奇心と知力が呼応する奇跡の対話集。

目次

川上未映子、精神分析に勧誘される(斎藤環)
生物と文学のあいだ(福岡伸一)
性の呪縛を越えて(松浦理英子)
世界はコトバで満ちている(穂村弘)
からだ・ことば・はざま(多和田葉子)
哲学対話1 ニーチェと、ニーチェを超えた問い(永井均)
哲学対話2 『ヘヴン』をめぐって(永井均)

著者等紹介

川上未映子[カワカミミエコ]
1976年、大阪府生まれ。「夢みる機械」(2004年)「頭の中と世界の結婚」(2005年)などのアルバムをビクターエンタテインメントより発表。2007年、初めての中篇小説「わたくし率 イン 歯ー、または世界」が第137回芥川賞候補となる。同年、坪内逍遙大賞奨励賞を受賞。2008年、「乳と卵」が第138回芥川賞を受賞。2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』が中原中也賞を受賞。2010年、長篇小説『ヘヴン』が芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

美登利

31
すごく難しい言葉が飛び交う対話集でした。ん~、私にはチンプンカンプン。精神科医、作家、哲学者などと対等に会話出来るなんて、川上さん、凄すぎる。「ヘヴン」を読んだ時の衝撃が蘇ってきました。そう言えば、芥川賞の「乳と卵」未読でした。芥川賞って難解な文章の作品が多いだけに、なかなか手を出せないんですよね。まして鍵括弧が少なく、句読点もあまりないとなると、読みづらく感じてしまいます。2013/10/04

桜子

26
未映子さんの対話集。難しい箇所もあって、たまに頭の糸がこんがらがってしまったけど興味深く読めました。精神科医の斎藤さんとの対話では、共感な部分が多く、気付いたら眉間に皺がよる程真剣に読んでた。そしてまた読みたい本が増えてありがたい。「ヘヴン」は未読ですが、年内読めたらいいなと。未映子さんのあとがきが毎回好きで、素敵やなと思います。にっこりハローで次は何を読もうかな。2014/05/29

ちぇけら

23
世界の綻びでさえも星になってきらめく。考えること。語ること。それは脳のなかの宇宙だ。生物にことばに物語に道徳に深くもぐることは孤独で果てがない。あるいはすでに道は果てている。いつか死ぬ。その世界で生きていくということがこんなにも光っているなんて。ことばが、思考が、水を得る瞬間。満たされていく。2019/06/06

ロマンチッカーnao

23
川上未映子さんの作品は小説はあまり体質にあわなかったんだけど、この本は対談集で面白かった。特に世界は言葉で満ちている。からだ・ことば・はざまが良かった。一つ一つの言葉への感性とか造詣の深さとか夢中で読みました。小説にも再度チャレンジしようと思います。2016/11/25

えこ

20
私には少し、いや、かなり難しかったです。こんなに深く物事を考えた事ない!凡人との違いを見てしまった。川上未映子さんと、各分野の賢者との対談集でした。2016/10/24

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