文春文庫<br> 複眼の映像―私と黒澤明

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文春文庫
複眼の映像―私と黒澤明

  • 橋本 忍【著】
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  • 文藝春秋(2010/03発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167773540
  • NDC分類 778.4
  • Cコード C0195

出版社内容情報

「生きものの記録」以後はどうも冴えない作品ばかり──。「羅生門」「生きる」「七人の侍」の共同脚本家が見た映画人、黒澤明の真実。

内容説明

傷痍軍人療養所のベッドに横たわる著者が偶然手にした一篇のシナリオ。伊丹万作に師事、黒澤明との共作『羅生門』で脚本家デビューした著者が、初めて明かす『生きる』や『七人の侍』の創作秘話、菊島隆三、小國英雄の役回りなど黒澤映画の貴重な一次資料にして、日本映画界を支えた名脚本家の感動の自伝。

目次

プロローグ 東京行進曲
第1章 『羅生門』の生誕(傷痍軍人療養所の戦友;生涯の恩師・伊丹万作先生)
第2章 黒澤明という男(『羅生門』;『生きる』;『七人の侍』)
第3章 共同脚本の光と影(ライター先行形;いきなり決定稿)
第4章 橋本プロと黒澤さん(二人の助監督;『影武者』;『乱』)
第5章 黒澤さんのその後
エピローグ(菊島隆三;小國英雄;黒澤明)

著者等紹介

橋本忍[ハシモトシノブ]
大正7(1918)年、兵庫県神崎郡市川町生まれ。鉄道教習所を経て応召入隊中に結核にかかるが、その療養中シナリオに初めて接し、伊丹万作のただ一人の脚本の弟子となる。昭和25年、『羅生門』を監督する黒澤明との共同脚本でデビュー。この二人を核にした黒澤組は、小國英雄らが参加した脚本で『生きる』(27年)『七人の侍』(29年)を始め、数々の映画作品を生み出した。34年、『私は貝になりたい』で監督デビュー。48年には橋本プロを設立、製作者として『砂の器』(49年)『八甲田山』(52年)の大ヒット作を送り出す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

びす男

40
「羅生門」や「7人の侍」は、いかにして生まれたか。黒沢明と組んだ名脚本家が、その秘話を綴った■アクションと映像美があっても、ストーリーに必然性がなければ作品は精彩を欠き、観た人は欠陥を肌で感じる――繊細な世界だ■複眼とは、黒澤が取り入れた「共同脚本」の仕組みのこと。執筆を推進する人、舵を取る人が分業された態勢で、名脚本は編まれた。アクセルとブレーキの案配こそ、創作の要であると思い知る■人物像の作り込み方や着想の仕方など、ヒントが随所にあった。何より、「一字でも二字でも字を書こう」の心意気を見習いたい。2023/04/11

おさむ

32
単行本の方を斜め読み。筆者は、羅生門、七人の侍、生きると、黒澤のヒット作の脚本の共同執筆者。ブラックボックスとなっていた共同作業を赤裸々に描いたのが本著。やや個人的すぎて、かつ感傷的な記述も多いが、黒澤映画は決して黒澤1人の力ではなく、さまざまな才能が結集して生まれた賜物だった事がよーくわかる。実は世界の演劇には共同脚本が多いのだという。そして、著者は黒澤映画に通底する主題は、「この世に善人はいないし、悪人もいない。誰もが善と悪を背負って生きている」だと言い切る。本質を突いていると思う。2019/12/26

ばんだねいっぺい

32
 「七人の侍」のシナリオが生まれる瞬間には、心臓がドキドキした。硬骨で人間の獣臭さ漂うドラマに打ちのめされる。傑作は、チーム力の賜物だったのか。本書を読めば、フィルモグラフィーを見る目線が変わる。2019/10/05

A.T

28
いい映画にはいい脚本が不可欠な条件と定め、2、3か月の缶詰も当然で数名で脚本を練る黒澤組の流儀がイキイキと描かれる。「七人の侍」のホン制作は圧巻で、立ち上がりの第1稿からは想像もしてないストーリーへと展開していく。その捨てられた素材から、個人的なお気に入り映画「切腹」(橋本忍脚本 小林正樹監督)も生み出されることになったコメントも読めて大満足です。2019/05/20

ヨーイチ

20
内容とは関係ないが、病院の売店は独特の品揃えである。数日間付き添いで泊まったが、紙オムツ、肌着、軽食、洗面セットなどなど。驚いたのはスマートフォンのバッテリーも置いてあったこと。多分需要が有るのだろう。そして百円均一の文庫本数冊。その中で出会った本書、其れが珠玉の一冊になろうとは。映画作りの実際とか脚本家の仕事をこれほど明確に語った本は初めて。無論黒澤組以外でも様々な方法があったのだろうが、羅生門から七人の侍の奇跡の数年間の映画脚本の作り方は記憶に留めるに値するだろう。2015/01/06

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