文春文庫
人生を変えた時代小説傑作選

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  • サイズ 文庫判/ページ数 297p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167773472
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

自他ともに認める時代小説好きの3人が「はじめて時代小説にめざめた一作」「いろいろ読んできて、現在、最高と思う作品」を厳選。

内容説明

自他ともに認める時代小説好きの三人が、“人生を変えるほどの衝撃を受けた”短篇小説を二篇ずつ選んだアンソロジー。菊池寛「入れ札」、松本清張「佐渡流人行」、五味康祐「桜を斬る」、藤沢周平「麦屋町昼下がり」、山田風太郎「笊ノ目万兵衛門外へ」、池宮彰一郎「仕舞始」。一度は読みたい選りすぐりの名作、全六篇を収録。

著者等紹介

山本一力[ヤマモトイチリキ]
1948年、高知県生まれ。作家。旅行代理店、広告制作会社等を経て97年「蒼龍」で第77回オール讀物新人賞を受賞しデビュー。2002年『あかね空』で第126回直木賞を受賞

児玉清[コダマキヨシ]
1934年、東京都生まれ。俳優、司会者、エッセイスト。学習院大学文学部独文科卒業。東宝映画第13期ニューフェイスとして俳優デビュー。読書家として知られ、1992年よりNHK BS「週刊ブックレビュー」の司会を務める

縄田一男[ナワタカズオ]
1958年、東京都生まれ。文芸評論家。95年『捕物帳の系譜』で大衆文学研究賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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佐々陽太朗(K.Tsubota)

55
記録によると2010年に読んでいる。もう13年ちかく経っているが読んだことを忘れていた。ということはどうやら私にとって「人生を変えた」というほどのインパクトがなかったらしい。とはいえ選者が私が敬愛する山本一力氏、児玉清氏、縄田一男氏、収められた六作品はすべて素晴らしいものでした。最も衝撃を受けた作品は『佐渡流人行』(松本清張:著/山本一力:選)でした。男の嫉妬の恐ろしさが描かれて秀逸なのはもちろんだが、美しさ、愛らしさの裏にある女の底知れない恐ろしさが描かれている。これは若いうちに読むと良い小説です。2023/06/07

Tadashi Tanohata

28
「日本人はもっと時代小説を読むべし」を再認識する。現代人には持ち合わせがない感覚や思慮を、現代人が時代小説を読むことで、そのパーツを埋めるべく、勝手に創造する、これがいいんですよ。それにしても、この6作はやばい。国定忠次から赤穂浪士まで登場しますが、もっと凄いやつが登場しますよ。これがやばい、ご堪能あれ!2018/03/01

ともとも

17
人間の怖さと弱さといった負の部分、そして強さと美しさ、温かさなどの正の部分が、リアルな世界観と相通ずるものがあって、いささかすえ恐ろしさ、温かさや綺麗さで気持ちが和らいでいく。 それがかえって、読み手の生きていくうえでの教訓というか、強い説得力を感じてしまい、生きている実感と自分らしく生きていく勇気を与えられました。 時代小説の魅力を感じながらも、選者の山本一力さんや本書の作家さんの作品だけでなく、より多くの時代小説を読んでみたい、そして自分なりの時代小説を見つけらたらと思ってしまいました。2015/01/25

たらちゃん

15
児玉清さんが選者だったので手に取りました。初めての五味康祐、山田風太郎、池宮彰一郎各氏。松本清張氏の時代小説も初めて。地の底から沸き起こるような圧倒的な力。男の世界。邪魔しないように気を引き締めて読ませて頂きました。人はこんなに真摯に生きることもできるのか。私は…2017/04/10

佐々陽太朗(K.Tsubota)

13
「人生を変えた」とは些か大げさかと思うが、それぞれ珠玉の短編ばかり。「読まずに死ぬのはもったいない」と言っておきたい。2010/09/09

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