出版社内容情報
スポーツクラブに通う有閑マダム達のひそやかな悪意と、危険なアバンチュールの結末を鮮やかに描いた表題作他、6つの恋愛短篇集。
内容説明
スポーツクラブに通う有閑マダムたちの悪意と、ひそやかなアバンチュールの結末を鮮やかに描いた表題作、上京して娘と再会した父親が、都会で必死に生きる娘の意外な一面を垣間見る「娘の部屋」など、閉塞した日常に倦み、恋に焦がれるさまざまな女性たちの揺れる心に寄り添う、6つの恋愛短篇。文庫オリジナル。
著者等紹介
宇佐美游[ウサミユウ]
青森県生まれ。米国留学後、モデル、商社OL、ネイルアーティスト等を経て、フリーライターとして女性誌などで活躍。2000年『調子のいい女』で第6回小説新潮長篇新人賞を受賞し作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
26
女の人がメインの短編集でした。ちらほら少し濃い目ののラブシーン(岩井志摩子や大石圭ほどじゃないですが)のある作品もありましたが、さらっと読めました。ただ雰囲気が全体的に似ていたせいか、最後の方はちょっと飽きてきました。一番最初の『愛される女』が一番よかったかな。2013/08/07
まさきち
23
不倫や女性の嫉妬をテーマにした短編集で、一話毎に読み終わったときにふと遠くを見つめてしまうような雰囲気を漂わせる一冊でした。でも一話だけ毛色の違った「娘の部屋」が心に残ったかな。2013/10/12
アコ
6
アンソロジーで知った宇佐美さん。まずは短篇集を。『雪の夜のビターココア』はそのアンソロジーで既読。どの篇の女性たちも欲望に満ちた少し近寄りがたいひとたちばかり。そして官能的なシーンがやたら多くてそこは胸焼け。ただ不思議なことに文章に惹きつけられる。もう少し読んでみたい作家さん。(あまり官能的じゃないほうがいいなあ…)2012/11/21
彗
5
大人の女性の短編集。もう若くはない、でも大人の女としての熟れた魅力がある、そんな主人公達がそれぞれに抱えている日常での悩みや葛藤が女性ならではの視点でうまく書かれていると思う。2010/12/27
Yuki Endoh
3
女だなって思う本。2016/05/06