文春文庫<br> 鯨の王

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文春文庫
鯨の王

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  • サイズ 文庫判/ページ数 661p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167773212
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

巨大鯨の謎を追う無類の学者。だが原潜が襲われ事態は急変、米軍に企業、テロ組織の思惑が交錯するなか、深海潜航が始まる─。

内容説明

原子力潜水艦内で乗組員多数が謎の攻撃により変死、アメリカ海軍は海底基地に調査員を派遣する。一方、新種の鯨を追う学者・須藤もパイロットのホノカとともに同海域に潜航開始した。軍、企業、テロ組織の思惑が絡み合う深海教千メートルの世界にひそむ脅威とは!?圧倒的リアリティの傑作海洋冒険小説。

著者等紹介

藤崎慎吾[フジサキシンゴ]
1962年、東京都生まれ。米メリーランド大学海洋・河口部環境科学専攻修士課程修了。科学雑誌の編集者や記者、映像ソフトのプロデューサーなどを経て、99年『クリスタルサイレンス』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とくけんちょ

61
未知の生物?未知の兵器?暗躍する秘密組織?軍の機密?多国籍軍事企業?とまぁ、盛りだくさん。それぞれ入り混じって、息もつかせぬ展開。でも、結局はタイトル通り。鯨の王なんです。650ページ、大作ですが読めてしまいます。ページ数も忘れるほど詰まりに詰まってます。2021/02/02

kinnov

22
深海は浪漫だ。地上なら10分程度歩けば到着する距離が、海の深さに変わるだけで人の住む世界から遠く離れたモノになる。何が存在するの未明の暗黒の世界を想像するだけでも身が震える。そんな世界を舞台に新種の巨大鯨と人間が対峙する物語が、退屈になるわけがない。潜水艦での謎の事故から始まり、深海の恐怖と浪漫、鯨に魅せられた人の有り様、巨大鯨と人の対決が、縦横無尽に絡み合って興奮のうちにクライマックスを迎える。光届かぬ暗黒の中、隊列を組む巨大鯨と最新鋭潜水艦が闘志を剥き出しに向き合う姿が、男の子心を擽らない訳がない。2017/12/07

さといも

13
面白かったぁ。巨大な未知の海洋生物。素敵だ!アメリカ海軍、鯨学者、テロ組織と登場人物が多いから把握するのが大変だったけどそれをへっちゃらにするくらい面白かった。登場人物の癖が強いとこも私の許せる範囲だったのも良かったのかな。また続編が出て欲しいなぁ。その時は是非、フィンクも登場させて欲しい。2017/01/07

yamakujira

12
鯨類学者の須藤が深海から採取した巨大クジラの骨が研究室から盗まれた。米軍の原潜が何者かに襲われた。海底探査基地のロレーヌクロスは秘かに何を行っているのか。アメリカ海軍、アメリカの採掘会社、須藤を雇った企業、それぞれの思惑が巨大クジラの命運を左右する。独自の進化を遂げた新種の巨大クジラなんて、ロマンがあって惹かれるけれど、低周波はともかくピンポイントの超音波攻撃で、とたんにB級映画の匂いに包まれてしまった。テロリストも余計だと思うけれど、先が気になって分厚い文庫本に没頭できた。 (★★★☆☆)2017/05/11

goro@80.7

9
人間なんて小さい生き物。地面にしがみついてる生き物。驕らず生きたいです。なめたらいかんぜよ(^^;2014/04/02

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