文春文庫<br> 探偵映画

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文春文庫
探偵映画

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  • サイズ 文庫判/ページ数 348p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167773205
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

映画監督の大柳登志蔵が撮影中に失踪。ラッシュも予告編も完成済みだが、結末を知るのは監督のみ。残されたスタッフはどうする?

内容説明

新作の撮影中に謎の失踪を遂げた鬼才の映画監督・大柳登志蔵。すでにラッシュは完成、予告編も流れているが、実はこの時点で作品の結末を知るのは監督のみ。残されたスタッフは、撮影済みのシーンからスクリーン上の「犯人」を推理しようとするが…。『探偵映画』というタイトルの映画をめぐる本格推理小説。

著者等紹介

我孫子武丸[アビコタケマル]
1962年、兵庫県生まれ。京都大学文学部中退。在学中は推理小説研究会に所属する。89年、『8の殺人』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

77
作中劇のラストシーンをどうするって話。みんな自分の都合のいい話を作ってくるところが面白い。2013/09/12

セウテス

75
〔再読〕「探偵映画」という映画の解決シーンを撮り残して、監督が行方不明になる。解答編は監督しか知らなかった為、スタッフや出演者で結末について推理が行われ、幾つもの仮説が並ぶ「毒入りチョコレート事件」のスタイル作品である。「愚者のエンドロール」を読み、映像 多重解決の本家である本作を、再読したくなった。本作の特徴は、出演者の皆さんが自分が犯人役になりたくて推理を巡らせ、意見を戦わす事です。各人の利益と結びついているために、必要かつ真剣な利己的な自白意見がぶつけられ、思わずニヤリとする事間違いないと思います。2016/05/14

ジンベエ親分

51
途中まで撮られた映画から犯人を推理する、という骨子は米澤穂信の「愚者のエンドロール」と同じ。こっちの方が先だが。「殺戮に至る病」と同じ作者とは思えないほど、こちらはコミカルだが(この作者はむしろコミカルな方が多いけど)ロジックは一級品。主人公と一緒に考え推理し、それでもラストでは「あああ、その手があったか!」と唸らされる。ある意味、とても美しいオチ。作者は本作を「ミステリーと呼べるのだろうか?」とあと書きで書いてるけど、間違いなく一級のミステリーだと思う。爽やかな読後感だった。2017/09/27

エドワード

40
1970年代はクリスティに横溝正史、探偵映画の黄金時代だった。今はミステリーはテレビ専門、探偵映画が無くなって久しい。ネット等の情報環境が影響しているの?私は豪華な探偵映画が見たくてたまらない。映画の撮影中に監督が失踪、役者たちが犯人役を取りあって大騒動!行間から探偵小説と映画への愛があふれる。引用される映画、妙に知っているな、と思ったら、我孫子さんと私は同い年だった。昔の映画館の思い出など共感すること多々、大林宣彦監督の登場には涙が出ますよ。「おかしなふたり」を劇場で見た私はどう見たって映画マニアだわ。2017/04/18

ペーパーピーポー

33
この著者は例のエログロミステリーしか読んだことがなかったので、タッチの違いに驚いた。 エロシーン無し、死亡者無し、警察の介入も無し、嗚呼なんて平和なんだろう! たまには、こういうのも良い。2016/11/21

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