内容説明
膨大な「マネー情報」が集積される国税庁。その内情に相当程度に踏み込めたのは、長年の取材活動で当局の「内部文書」を入手できたことが大きい。漏洩すれば国家公務員法に問われかねない危険な極秘資料を、敢えて提供してくれた国税庁や国税局の幹部と職員。スクープ記者30年の取材成果がここに結実する。
目次
第1章 金丸信摘発の舞台裏
第2章 介入する政治家
第3章 税の無法地帯
第4章 検察との確執と協力
第5章 資料調査課の凄みと危うさ
第6章 大企業との微妙な関係
第7章 マスコミとの攻防
第8章 国税対創価学会
著者等紹介
落合博実[オチアイヒロミツ]
1941年東京都生まれ。産経新聞社記者を経て、70年、朝日新聞社に入社。主に大蔵省(現・財務省)と国税庁を担当し、ソウル地下鉄疑惑(77年)、三菱商事・創価学会ルノワール疑惑(91年)などをスクープ。数々の「特ダネ」記事で名を馳せる一方、官公庁の公費乱脈の実態を暴いたシリーズ「公費天国」(79年)、建設業界の談合追及(81年/82年度新聞協会賞受賞)など、調査報道に基づくキャンペーンにも加わり手腕を発揮した。88年、リクルート事件の際、社会部担当デスクを務めた後、編集委員。検察、警察の公金不正に取り組んだ。2003年、朝日新聞社を退社。近年はフリーランスとして活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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