文春文庫<br> 世界禁断愛大全―「官能」と「耽美」と「倒錯」の愛

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文春文庫
世界禁断愛大全―「官能」と「耽美」と「倒錯」の愛

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  • サイズ 文庫判/ページ数 360p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167753917
  • NDC分類 280.4
  • Cコード C0195

内容説明

人類の歴史とともに古くからある、ホモ・セクシュアル、近親相姦、ロリータ・コンプレックス…。作家トルーマン・カポーティが愛したのは父親ほども年の違う地味な学者だった。息子との近親相姦を疑われたマリー・アントワネット。美少女ばかりを愛した天才俳優チャールズ・チャップリン。禁断の愛に挑んだ彼らの運命や如何に。

目次

1 ホモ・セクシュアル(オスカー・ワイルド―ブロンド美青年に心を奪われたイギリス文学の巨匠;ヴェルレーヌとランボー―天才詩人同士の壮絶な愛 ほか)
2 近親相姦(ベアトリーチェ・チェンチ―城に閉じ込められた薄幸の乙女;マリー・アントワネット―息子を愛したフランス王妃の苦悩 ほか)
3 ロリータ・コンプレックス(波紋を呼んだ問題小説『ロリータ』;チャップリン―共演者の少女たちとの恋が有名な喜劇王 ほか)
4 サディズム(ジル・ド・レ男爵―数百人の美少年を惨殺したフランスの大貴族;イヴァン雷帝―身も凍るロシアの血塗られた殺戮王 ほか)
5 カニバリズム(ヨアヒム・クロル―ドイツ・ルールの食人鬼;ヘンリー・リー・ルーカス―百七十人も殺したという同性愛カップル ほか)

著者等紹介

桐生操[キリュウミサオ]
本名・上田加代子。ソルボンヌ大学、リヨン大学でフランス文学・歴史を専攻。現地で出会った堤幸子と帰国後、共同執筆を開始、歴史の裏面に隠された知られざるエピソードを様々な形で紹介。2003年、堤女史が腎不全のため死去。以後、単独で活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

67
ホモ・セクシャル、近親相姦、ロリータ・コンプレックス、サディズム、カニバリズムについて、主に西洋の実例で描いています。愛という言葉の響のように綺麗なものではなく、悪の象徴のような官能、耽美、倒錯の世界が広がっていました。物語のような綺麗さではなく、犯罪の域にまで達しています。特にサディズムやカニバリズムの残虐性は美しいまでの芸術的悪と言えるでしょう。前半は甘美な禁断の愛に酔いました。禁じられた性に身を委ねる危険性は色々な形になって現れるのが興味深いところです。2015/09/22

なつ

28
完全に表紙目当てで買ってしまった。昔からいろんな愛の形があるんですね。世界って広くて恐ろしい(; ゚ ロ゚) あまりにも濃厚で目が回りそうだ。読めば読むほどつらくなってくる。中には「愛」と呼べるのかと感じたものも。少なくとも表紙のような甘い雰囲気ではないのは確かです・・・ これから読まれる方は注意と覚悟が必要だと思います。2019/12/24

ankowakoshian11

6
ホモ・セクシュアルについては先日読んだ『ボーイズラブ』と丸被り。他は近親相姦、ロリコン、サディズム、カニバリズム 。ロリコンの章でチャップリンのことを知る、ロリコン道を爆進した人だったんだなあ……、見た目がロリータな女性を好む男性はいるけど、彼の場合は年齢差からしてガチだ……現代なら淫行問題で大スキャンダルだろうけど当時は社会的な制裁を受ける恋愛関係ではなかったんだなあ。全体的に犯罪事件簿ゴシップ的な読み物でひとつ辺りのボリュームも多くはないので、広く浅く知るならいいかも。2023/08/13

CHI-PON

6
タイトルとマリーアントワネットに惹かれて借りました。禁断愛として「ホモ・セクシャル」「近親相姦」「ロリコン」興味津々で読んでいると、チャップリンがロリコン!それも結構重度!有名だったようですが衝撃的でした!マリーアントワネットは息子が可愛そう…ここでは書かれていない彼の結末に思わず涙ぐんでしまいました。面白かったのも前半だけで、後半は「サディズム」「カニバリズム」、禁断愛というより禁断犯罪!よくここまで出来るなぁ…落ち着いた世の中ではありますが密かにいるかと思うと怖い。2013/11/10

ミロリ

4
やはり近親相姦に限る。父を追い続けた娘の話がとても切なくて良かった。離れていても、一度会った途端に心底愛し合える美しい愛。また、あの有名なチャップリンがロリ好きとは知らなかった。ヒトラー然り。2024/04/21

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