内容説明
「おしゃれは時間とともに発酵する、美味しいワインのようなもの」。外国からひさしぶりに帰国すると、日本の女性たちはみんな「そこそこきれい」に見える。でも、何かが決定的に足りない…。「あなたらしい」とはどういうこと?自分自身のベーシックを発見することで、「きれい」の先にある物語を探るエッセイ集。
目次
ベーシックデザインは人生のスパイス
「自分の定番」を見つける16の方法(そのひとを語るもの;金色の靴;黒ばっかり ほか)
スタイルのあるブランド学―変わらない美しさを学ぶ15のブランド(三歳、若返る!?マルニ;前衛少女の記憶箱 プラダ;人生の時を経て ダナキャラン ほか)
きれいなだけじゃ、魅力がない!?(隠されて噴出するアラブ女の存在感;「自分らしいってことが大事なの」;きれいの先にある「物語」)
著者等紹介
光野桃[ミツノモモ]
東京生まれ。雑誌編集者を経てイタリアに在住後、執筆活動を開始。2002年、バーレーンに移住し仕事を休止していたが、帰国後、2006年に活動を再開。2008年より朗読を中心としたライブイベント「言葉と五感のリサイタル・桃の庭」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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港まりん
2
センスの良い装丁と巻頭を飾る著者の愛するもの達の美しい写真にやられて手に取った。美しい写真は一流品の価値を雄弁に語っているよう。日常、身の程を超えたおしゃれに投資することは優先順位を落としているが、精神的に豊かになるだけでなく、服や宝飾品に着られていない自分を目指すという点でも時に必要な行為として説得されてしまった。2015/04/05
イブスキ シンイチロウ
2
「おしゃれは時間とともに発酵する、美味しいワインのようなもの」という言葉が印象的でした。光野桃さんのエッセイは文章がとても巧みで、喧騒とした日々に安らぎを与えてくれて、読んでいて落ち着きます。おしゃれのベーシックとは、数ある選択肢の中で直感的に感じて、洗練され、自分の中で少しずつ作り上げていくもの。それこそ、その人のアイデンティティであり、個性を顕在化させたもの、いわゆるその人のファッションなのかなぁと感じました。明日の服選びが少し楽しくなる一冊でした。2011/01/17
tetuneco
2
白いシャツにこだわってみるか。2010/02/11
浅海
2
志が高くて、まだまだ小娘の自分には手の届かないところの話だけど、ところどころカッコいい部分もあって、別の本も読んでみたくなった。2010/01/07
Mirae
2
お洒落に関する著者の随筆。押し付けがましくなく、読みやすかった。2009/07/12